2回戦 熊谷工業v川口【第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選】

ラグビーの季節がやってきた。

約半年ぶりの公式戦。そして、3年生にとっては最後の戦い。

花園を目指し、青春をかけて戦う選手たちをレポートする。

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試合概要

【対戦カード】
埼玉県立熊谷工業高等学校(以下、熊谷工業)v 埼玉県立川口高等学校(以下、川口)

【日時】
2020年10月3日(土)10:00キックオフ

【場所】
熊谷工業グラウンド

試合結果

熊谷工業 33 – 7 川口

試合展開

熊谷工業:青ジャージ、川口:紫ジャージ

1回戦とは打って変わった、まさしくラグビー日和。

秋晴れの中、眩しいくらいの日差しの中で行われた2回戦 第1試合は、ホームグラウンドの熊谷工業が川口を迎え撃った。

 

今日が初戦となった熊谷工業は、試合開始早々細かいミスが続く。

「いつも練習しているグラウンドが、いつもとは違う景色になる。地の利を得られると思われがちですが、実際はなかなか難しいですね。」

そう話すのは、熊谷工業の橋本大介監督。その言葉通り、前半は川口の気迫が熊谷工業を飲み込んでいた。

熊谷工業は前半13分、22m付近から12番が縦に抜け出し最初のトライを奪うものの、「全然やりたいプレーが出来てないよ!ここから切り替えよう!」との声が響く。

我慢の時間帯だった。

一方の川口は、前半21分。
ラインアウトモールから蹴ったボールをしっかりとチェイスしていた14番が、相手が弾いた瞬間を逃さずボールを奪ってトライ。試合前に小松広実監督が「キックチェイスをしっかりとしたい」と語っていた通り、自分たちのラグビーで追いついた。

一進一退の緊迫した前半は、7 – 7の同点で折り返す。

 

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後半開始直後に得点したのは、熊谷工業。

1本目のトライを模したような、同じような位置から同じく12番が抜けだしてのトライ。その10分後には、14番がグラウンド右端を40m駆け抜けて独走トライを決める。

スコアは19-7となり、幾分緊張も解けたかと思われた熊谷工業サイド。それでも響いた、「工業落ち着けよ」の声。

まだ、やりたいことが出来ていないようだ。

それもそのはず、「前に出たディフェンスで試合を組み立てたい。」と言っていた川口の一歩目の出足が、最終盤になっても光っていた。

最後は、熊谷工業の意地。

13番がスタンドオフからのボールをフラットに受け、突進。右に展開し、15番がグラウンディングしたのは後半も25分を回った頃。
圧巻だったのは、試合終了間際。13番の橋本選手、相手7番のタックルを逆に押し倒しそのまま縦に突きぬけトライ。

強い。

2トライに絡んだ橋本選手(2年生)の本来のポジションは、スタンドオフ。今日は13番で出場したが、その意図を彼はこう理解している。

「相手が広く構えている所を、自分が起点になってボールを前に運びなさい、ということだと思った。後半になるにつれ、やりたかったことができるようになった。」

伝統ある熊谷工業で、もう一回花園に行きたいと思った。だから熊谷工業に入った。

次の対戦相手は熊谷高校。「良いチームであることは百も承知。自分たちのラグビーをして勝ちたい。」

熊谷対決に向けて、もう一度熊工ラグビーを作り上げる。

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試合後のコメント

熊谷工業 橋本監督
「今日苦しい戦いをした分、次戦は熊工の良い部分が出るように準備したい。」

熊谷工業 佐々木匠也キャプテン(4番、3年生)
「先発起用してもらった期待を裏切らないよう、体を張った。目立ったプレーは出来なかったが、とにかく声を掛けることを意識した。」

川口 小松監督「練習通りのプレーができた。特にFWは、スクラムもモールも押し負けず良く戦ってくれた。」

最後のノーサイド

川口 小松監督から、選手たちに向けてのメッセージ
「選手たちは全力を出し切ってくれた。良いゲームをありがとう。」

川口 永瀬佑弥キャプテン(8番、3年生)から、準々決勝に進んだ熊谷工業に向けてのエール
「熊谷工業は強いチームだと分かっていたので、チャレンジャー精神で当たらせてもらった。フィジカルが強く、キックの使い方も上手いチーム。上に行くべきチームだと思うので、花園目指して全力で頑張って欲しい。」

熊谷工業 佐々木キャプテンから、川口高校へのエール
「泥臭く、最後まで諦めない所が本当に良いチームでした。川口の分まで、次戦戦います。」

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