リーグ戦で負けたチームのためにも、情けない試合はできない。|関東大学リーグ戦1部 第8週 流経×法政

流通経済大学

「気持ちの部分で負けていた」とは土居大吾キャプテン。

「前半の入りはやってきたことが全く出せなかった。法政さんの最終戦という勢いにのまれた」と振り返った。

前半は11点のビハインド。

切り替えることができたのは、ハーフタイムに掛けられた内山達二監督の言葉だったという。

「法政さんは相当気持ちを入れてくると準備してきましたが、我々が思っている以上に試合を通してもろに食らった。ハーフタイムにキャプテン、そして全員と話をして、もう一度リスタートの気持ちで後半に臨みました。(内山監督)」

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後半はリザーブメンバーもほぼ総動員。

方々から「走り切ろう」という声が飛び、フレッシュレッグたちの勢いも得ながら、息を吹き返し奪った4トライ。

見事、逆転勝利を手にした。

いよいよ迎える、大学選手権。

「今日の入りではとても勝てない。思っている以上の準備が必要だと今回感じました。しっかりやり直して、厳しい選択をしていくための準備を学生たちとしていきたいと思います。(内山監督)」

そしてチームを率いる土居キャプテンは、敗れたリーグ戦の仲間たちへの想いを口にする。

「リーグ戦で負けたチームのためにも、情けない試合はできない。最初の慶應義塾大学戦に全てを懸けて、勝ちに行きたいと思います。」

2年ぶりの舞台へ挑む。

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法政大学

吉永昂生キャプテンの両手首には、たくさんの名前が書かれていた。

「右手には今日出場できなかった4年生全員の名前を、左手には前回負傷した山下(山下武準選手、3年生)の名前を書いています。想いを背負って戦う、という気持ちを込めました。」

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後半34分まではリードしていた。

しかしラスト10分間に2トライを決められ、逆転を許す。最後、突き放された。

1年生ながら今季全試合にフル出場。スクラムハーフとしてリーグ戦の舞台に立ち続けた小山田裕悟選手は「ラスト2試合、僅差で勝ち切れない展開が続いた。チームの中心である9番としてコントロールできていなかった。」と悔しさを滲ませた。

春シーズンは、3年生の山脇一真選手がスクラムハーフとしてプレータイムを稼いだ。しかし夏合宿で負傷した以降は、小山田選手が9番を務め続けている。

「先輩の分も含め、チームの代表として試合に出ている。責任を感じつつ、自分にできることを毎試合精一杯やる、という気持ちで挑みました。」

560分ピッチに立ち続けたファーストシーズン。

「春からやってきたことは色々あったが、それでも結果としては昨季と同じ6位。まずは選手権出場圏内の3位を目指して、明日から1年後を見据えた練習をしっかりとやっていきたいと思います。」

新しいシーズンもまた、切磋琢磨したポジション争いは続く。

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