1年間で3度の対戦。秋田工業が3度目の正直で競り勝つ。松山聖陵は「全力出し切れた」|松山聖陵×秋田工業|第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦

60分の物語

松山聖陵:青ジャージ(2nd)、秋田工業:白ジャージ(2nd)
「用意してきたことは、全力で出し切れた。」
目に涙を浮かべながら話したのは、松山聖陵高校2番・井上魁選手。
No.8からフッカーにコンバートして1年弱。一時は逆転となるトライを決めた。
昨年の花園、そして今年の選抜大会と、全国の舞台では3回連続の対戦となった両校。
その過去2度とも勝利していたのが、松山聖陵だった。
だがシーズン深まっての再戦は、同じようには事が運ばない。
「(秋田工業は)選抜の頃とは全然違うチームだった(井上選手)」という。
「全員が声を出していて、チームとしてのまとまりが違いました。」
悔しくも初戦敗退となる笛が吹かれると、隠すことなく涙を零した。
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渡辺悠太監督は言う。
「行けるんちゃうん?の部分が固まりきらなかった。
みなさんをまだまだワクワクさせるためにも、怖がらず逃げず、田舎者として出稽古に行かな。(全国の舞台における)『四国=ラッキーゾーン』というイメージ、これを変えていきたいんです。」
すごいな四国、と思われるように。
世間をびっくりさせる、松山聖陵の未来が始まる。
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***
モールを押し込み逆転のトライを決めると、ベンチにいるメンバーも飛び跳ねて喜んだのは秋田工業。
センタースクラムからパスダミーを交えながら9番・伊藤大翔選手が大きくゲインすれば、最後は15番・黒澤航希選手がトライを決めた。
どれだけ突き放そうとも、集中力を欠くことのなかった秋田工業陣。
「たたみかけよう!」
「絶対に切らすなよ!」
互いに声を掛け合い、60分間を勝ち切った。

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