毎回、成長。今日も感謝。「人生のターニングポイント」|JAPAN XV・No.8小林典大(関西学院大学4年)

JAPAN XVは5月20日(火)、大分県別府市でNZU(ニュージーランド学生代表)と対戦し、78-28で勝利。

およそ600人の観客が見守る中、未来の日本代表へとつながる道が静かに幕を開けた。

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関西学院大学4年の小林典大選手は、これがJAPAN XV初選出。

8番で先発出場すると、ボールキャリーにスティールとあらゆる局面で体を張った。

特に前半の出足には、目を見張るものが。

「エディーさんからずっと言われていたことがあります。『ナンバーエイトはボールキャリーにしても、ディフェンスにしても“最前線で戦え”』と。繰り返し言われていたことをとにかく意識して、特に最初の20分は全力でぶつかりました」

日本代表ヘッドコーチから直接受けたメッセージ。その言葉を胸に、与えられた時間のなかで小林選手は全力を出し切った。

試合終盤にはバックスにポジションを移し、12番の位置でもプレーした。高温多湿な環境下、交替枠を使いきった後にもグラウンドを離れなければならない選手が出たため、“急遽”センターにコンバートされる。

「高校3年までは12番でした。だから懐かしい気持ちで・・・(笑)大学に入ってからは初めての12番、もちろん準備していたポジションではなかったので、すごく久しぶりで懐かしかったです」

コンバインドチーム。あらゆることに対応しなければならない代表チーム。

持ち前の柔軟性で、グラウンドに立った。


前半のスティールシーン

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多くの大学生は第1戦目の試合を終えると自チームに戻ったが、しかし小林選手にはもう少し“チャンスの時間”が与えられた。

「関西学院大学と朝鮮大学校の選手は25日まで残ります。武藤(航生)と大塚(壮二郎)と、李(智寿)と一緒に。まだまだアピールできる機会があることをプラスに捉えて、今日のパフォーマンスよりもさらに良いパフォーマンスできるよう頑張ります」

1戦目の輝きに満足することなく、次なる勝負へと自信をもって向かう覚悟だ。

「毎回、(U20やU23など)ジャパンのスコッドに呼ばれるたびに成長させてもらっています。自分の人生のターニングポイントだな、って。毎回、すごく成長を実感できていて、感謝しています。まだまだ伸びしろがある。もっといいパフォーマンスを出せるように、1日1日を大事にしたいです」

緊張と喜びが同居する場所で、何度も自己最高を更新。

試されるからこそ、成長する。

小林選手は5月24日(土)に行われるニュージーランド学生代表(NZU)との一戦に、ふたたびJAPAN XVの8番として先発出場する。

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