先発30人全員が1年生。新人早慶戦を22-7で慶應義塾が制す「良い試合をしに来たんじゃない。勝ちに来た」

入学間もない大学1年生による新人早慶戦が5月31日(土)、早稲田大学上井草グラウンドで行われ、慶應義塾大学が早稲田大学に22-7で勝利した。

試合概要

【対戦カード】
早稲田大学 7-22 慶應義塾大学

【日時】
2025年5月31日(日)11:00キックオフ

【場所】
早稲田大学上井草グラウンド

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試合内容

断続的に激しい雨が降った5月最終日。

先発30人全員が1年生のみで構成された2025年度の新人早慶戦は、両者がディフェンスに体を張り、引き締まった試合となった。

慶應義塾ボールでキックオフを迎えると、序盤は互いの好守が際立つ。

最初にトライチャンスを掴んだのは早稲田。

11番・若林海翔選手が自陣でインターセプトし、ビッグゲイン。一気に敵陣深くまで攻め込めば、ペナルティを獲得し敵陣トライゾーン前5mラインアウトの機会を獲得した。

じっくりとフェーズを重ねグラウンディングチャンスを伺うも、慶應義塾のかたいディフェンスに阻まれ取り切ることはできず。

雨中戦、かつ1年生ゲーム。取り切る難しさがあった。

ファーストトライが生まれたのは、前半15分を過ぎた頃のこと。

慶應義塾が自陣ゴール前ディフェンスでペナルティをもらうと、早稲田に反則がかさみ一気にゴール前へ。

「モールしかないぞ」と声がかかるも、ラインアウトから難なくモールを形成し、押し切った慶應義塾。

2番・玉塚雄大選手がグラウンディングし、コンバージョンゴールも成功すれば、7点を先制した。

対する早稲田のチャンスは、前半最終盤。

こちらも敵陣トライライン目前でラインアウトモールからチャンスを伺うも、崩れフェーズアタックへ。

いくつか攻撃を重ねるが、雨で続いたノックフォワード。

それでも最後は6番・佐藤一道選手がラックサイドに飛び込めば、トライ。

コンバージョンゴールも成功し、7-7の同点で前半を折り返した。

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後半も両校ともに攻撃する時間を得たが、チャンスをものにしたのは慶應義塾。

ラインアウトモールで綺麗に押し込み2トライ目(コンバージョンゴール不成功、12-7)、敵陣トライゾーン前5mでのマイボールスクラムから右サイドに走り込んだ13番・安西良太郎選手が3トライ目(コンバージョンゴール成功、19-7)。

後半終盤にも個のタックルで慶應義塾らしさを表現すれば、ブレイクダウンでペナルティを獲得。

グラウンド中央からのロングショットを選択し、22-7とライバルを引き離した。

早稲田もスクラムでペナルティを奪い、クイックスタートで抜け出したSH川端隆馬選手がチャンスメイクするなど見せ場を作ったが、仕留め切ることはできず。

試合終わってみれば慶應義塾が3トライ、早稲田が1トライ。

慶應義塾が、新人早慶戦を制した。

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