9月13日に幕を開けた、関東大学ラグビー リーグ戦1部。
11月30日(日)には、秩父宮ラグビー場で大東文化大学と東洋大学のリーグ最終節が行われ、12対34で東洋大学が勝利。
6勝1敗でリーグ戦を終えた東洋大学が総勝ち点36を獲得し、2位で大学選手権出場を決めた。
一方、2勝5敗となった大東文化大学は勝ち点15で7位。リーグ戦2部、専修大学との入替戦にまわることが決定した。
「NAVY」と手首に記し、毎試合に挑む東洋大学ステファン・ヴァハフォラウ主将。
今季のチームスローガンは『NAVY WARRIORS』。
その真ん中にある「NAVY」という言葉が、「自分たちは何のために戦うのか」を思い起こさせてくれるのだという。

今シーズン、東洋大学は創部初のリーグ戦優勝を狙ったが、東海大学に1点差で惜敗し2位に終わった。
悔しさを糧に、チームはいよいよ東洋大学史上3度目となる大学選手権へ挑む。
今年の4年生が入学した2022年度、東洋大学は大学選手権に初出場。3回戦で早稲田大学に19-34と屈した。
昨季は同じく3回戦で慶應義塾大学と対戦し、26-50で敗戦。つまり、東洋大学はまだ大学選手権で勝利を手にできていない。
リーグ戦2位通過となった今季、3回戦の相手は対抗戦4位・帝京大学。言わずと知れた大学選手権4連覇中、勝ち方を知る最強の挑戦者だ。
百戦錬磨の王者を前にしても、ヴァハフォラウ主将は迷いなく言う。
「僕たちには、大学選手権の経験が十分にある」と。
だからこそ、必要以上に相手を意識しない。「相手にフォーカスしすぎず、自分たちが持つ強みを積み重ねたい」と語った。
強みとは、鍛錬を重ねたフィジカル。
強みとは、研ぎ澄まされたスマートさ。
強みとは、当たり前を当たり前に遂行し続ける凡事徹底。
そのすべてを携え、東洋大学は12月14日(日)、秩父宮ラグビー場で迎える第62回全国大学ラグビーフットボール選手権大会・3回戦のキックオフ(11時30分)へと向かう。

ベストフィフティーン 受賞者コメント
6番:森山海宇オスティン
「嬉しいです。
2年連続のベストフィフティーン獲得。狙っていたわけではないですが、欲しかった称号です。
東洋大学としても、自分がフィジカルで引っ張っていかないといけない、とずっと思っていました。
ベストフィフティーンに選ばれたことは、リーグ戦の中でもフィジカルが通用していたからだと思います。これから大学選手権に入り、対抗戦との戦いが始まりますが、フィジカルで東洋を引っ張っていきたいと思います。」

11番:中山二千翔
「素直に嬉しいです。狙っていない、と言ったらウソになりますが、常に“活躍したい”という思いを持っているので、こうして結果として表れたことは本当に嬉しいです」
今季、7試合すべてに先発し5トライ。
持ち味であるチャンスメイクの走りが評価され、2年生にして自身初のベストフィフティーンを受賞した。
強みは、何よりもスピードだ。
高校1年生のときに計測した50m走のタイムは5.7秒。ただしセンサー計測で“一歩目を0秒”とする方式ゆえ、本人は多くを語りたがらない。
「自分がラインブレイクしてチームにテンポをもたらすことを意識しています」
高校卒業後は10kgの増量に成功。速さを落とすことなく体を作り、現在は90kgを目標にトレーニングを積んでいる。

福永昇三監督からは「1試合3トライがノルマ」と大きな期待を託されている中山選手。
大学選手権の舞台では、限られたチャンスをいかにものにするか。そのキーマンの一人であることは間違いない。
「良いポジショニングでボールを受けられれば、トライに直結する。そこには絶対的な自信があります。状況を把握して、最適な場所に立って、自分を信じて前に進みたいと思います」
打倒・帝京大学へ。そのスピードで、東洋大学の未来を切り開く。


13番:アダム・タマティ
「とても嬉しいです。
この結果を手にできたのは、チームのおかげ。
ラグビーは15人でプレーする競技なので、毎週、他の14人がグラウンドにいてくれなければこの称号を手にすることはできませんでした。」

試合後コメント
大東文化大学
酒井宏之監督
1年前は優勝会見でしたが、今年は入替戦に行く会見になってしまいました。
大東文化大学としては厳しい状況の中で、4年生中心になって乗り越えようと準備してきたんですけども、やっぱり優勝を目指している東洋大学さんと比べて、ちっちゃいところで差があったように感じます。そこをスタッフがもっと、持っていってあげてやりたかったなと思ったんですけれども、それができなかったのが、こういう結果になってしまったと思います。
翌週がジュニアのカテゴリーを1つ上げる入替戦があって、翌々週はリーグ戦2部との入替戦。どちらも勝って、最後4年生を送り出してあげたいと思います。本日はありがとうございました。
※なお大学ジュニア選手権 カテゴリー2・3入替戦が12月7日に行われ、法政大学に68-24と敗戦。カテゴリー2への昇格は叶わなかった。
大西樹ゲームキャプテン
自分たちは規律の部分で東洋大学さんと違いが出てしまって、自分たちが守りきれずに負けてしまったので、入替戦に行ってしまいます。
4年生主体となって、規律を見直して、またやっていきたいと思います。

東洋大学
福永昇三監督
本日もありがとうございましたえ、最終節ということで、非常に重要な試合ということで、しっかりと気持ちを込めて2週間厳しい練習を重ねてきました。今日を勝利で終われたことを嬉しく思っております。
ステファン・ヴァハフォラウ キャプテン
本日はありがとうございました。流経大学戦が終わってから辛い時間があったのかもしれないですが、その辛い時間をどれだけ楽しめるかということ。仲間と良い練習をして、結果としては今日良い結果になりました。
あの大学に戻って、大学選手権に向けて準備していきたいと思います。

