<Pick Up>群雄割拠のフッカー枠。それぞれのスタイルを目指す、3人のフッカー|第10回関東大学ラグビーオールスターゲーム2022 レポート

3人のフッカー、それぞれのフッカー像

この世代における、競争激しいポジションのうちの一つは間違いなくフッカーだろう。

先を見据えて「(後ろのポジションから)上がってくる」選手も多い。

今回オールスターに選出された、世代を代表する3人のフッカーにそれぞれの目標を聞いた。

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#1 井上風雅(日本大学)

「リーグ戦らしくガツガツ行くことを意識しよう、と縦に強く当たりに行きました。」と話すのは、リーグ戦選抜の2番・井上風雅選手(日本大学)。

練習を合わせることが出来たのは僅か1日。コミュニケーション面で難しい所はあったが、それよりも楽しさが上回った初めてのオールスターだった、という。


日大の好きな所は「みんな元気が良い所。練習も活気がある。」日大の仲間からは試合後「格好良かった」と声を掛けられたそう。「素直に嬉しかったです。東福岡高校の同級生である廣瀬雄也(明治大学)、高本とむ(帝京大学)とも対戦出来て楽しかった。」

フッカーに転向してまだ1年強の井上選手。昨年のリーグ戦では、バックロー出身らしくその機動力を武器にトライを量産。リーグ戦のトライ王にも輝いた。

「去年の大学選手権準々決勝・京都産業大学戦では、自分がトライ出来ていたら・・・という所で敗れた。今年は『自分のプレーで勝てる』ように努力していきます。」

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#2 江良颯(帝京大学)

春季大会Aグループ王者の帝京大学で2番を務めるのは江良颯選手。

「まずは今日勝てたことが嬉しい。対抗戦選抜として、どれだけ仲良くなることが出来るか。ロッカールームから学年関係なく楽しく、コミュニケーションを取り続けることが出来ました。」

ともに戦えてうれしかった人は、と問うと、挙げた名はリザーブのフッカー・佐藤健次選手(早稲田大学)。「同じポジションを争うライバルとしても、話すことが出来て良かった」と振り返る。


帝京の好きな所は「みんな楽しんでいる所」。チームテーマである『エンジョイ』を体現し、上下関係なく誰と話しても楽しい所が好き。

1年次から試合に出続けている江良選手も今年で3年生。上級生の仲間入りを果たした今年、また学年リーダーを務める者として、これまでの経験値を周りに伝えながら余裕を持ってプレー出来るようになりたい、と話す。

「大学でトップの選手にならなければいけない。もう一個ギアを上げ、上のチームで戦うことを目指して1年間頑張っていきたいと思います。」

チームとしては、連覇を目指す1年になる。

「帝京として目指すのは日本一だけではない。チャンピオンチームになる、ということを目指しています。」

チャンピオンとして相応しい行動であるかを見直し、「この行動をしているからチャンピオンなんだ」と思えるようなチームを目指す帝京大学の中心に、今年も江良選手の姿がある。

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#3 佐藤健次(早稲田大学)

「楽しさもあったし、勉強もあった2日間だった」と話すのは、対抗戦選抜の控えフッカーを担った佐藤健次選手(早稲田大学)。

今年からフッカーに転向したばかりだが、既に体重は108kgを超えた。

「色んなフッカーのスタイルがある。もちろん、僕には僕のスタイルがある。まだ転向したばかりですが、バックローから上がった強みを活かして僕なりのフッカーを表現したいと思います。」

テストマッチシーズン真っ盛り。世界で活躍する同年代の活躍も刺激になるという。

「同級生のワーナー(ワーナー・ディアンズ選手、BL東京)もそうですが、イングラウンド代表のWTBヘンリー・アランダル選手はテストマッチデビュー戦のファーストタッチでトライを決めました。彼も同じく19歳。少ない時間でも存在感を示せる19歳は、世界にいます。やるからには『日本代表の主軸』と言われる選手になりたいです。」

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