報徳学園「やってきたことを一番発揮できる舞台」で目指す3冠。高鍋は「出し切った」|報徳学園×高鍋|第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2回戦

高鍋

先にスコアを動かしたのは高鍋だった。
ブレイクダウンでノットロールアウェーのペナルティを得ると、エリアを敵陣5mまで進める。
マイボールラインアウトから6番・甲斐敬心選手が力強いキャリーを見せれば、再び相手の反則を誘った。
前半14分、12番・里岡颯太選手のペナルティゴールで3点を先制する。
そのまま勢いに乗りたい高鍋だったが、しかし相手はAシード・報徳学園。徐々にペースを握られる。
前半4つ、後半3つのトライを許し、ノーサイドを迎えた。
「ショットを狙った時には『これは行けるぞ』と思ったが、優勝候補の壁はとても高かった。」
14番・中津留真ノ介キャプテンは、改めて頂きの高さを痛感した。
スポンサーリンク
どれだけの点差がつこうとも、ベンチからは仲間を信じる大きな声が届き続けた。
「高鍋、深呼吸!」
「大丈夫、楽しめ!」
「サンキュー!」
もちろん、選手たちの耳にも届く。
「ベンチ、そして保護者席からも『頑張れ』の声が聞こえてきた。だから次こそトライを取ろう、という気持ちは常にありました。」
だから最後まで、グラウンド上で戦い抜くことができた。
「最初に入場してきた時から迫力が違った。メイングラウンドという素晴らしい舞台でラグビーができて、本当に良かったです。」

試合終盤には、涙が止まらなくなった4番・廣池勇弥選手
正直に言えば、チームがまとまらない時期もあった。
だが県大会決勝から花園までの間に、チーム力を最大限に上げることができた。
「最後、みんな泣いていましたが出し切った表情をしていた。3年間、頑張ってきて良かった。出し切れました。」
中津留キャプテンは、清々しい表情で話した。
10番・今村南月選手も言う。
「高校3年間と言わず、小学生の頃から一緒にプレーしてきた仲間たちもいます。これまでのラグビー人生を懸けるつもりで戦いました。前半のDFが全てかな、と思います。」
仲間と戦い抜いた挑戦。悔いなく終えた。

&rugbyを応援する

スポンサーリンク