東福岡が桐蔭学園に51-15で勝利。キャプテンが見せた背中に「心を動かされた」|菅平合宿2024

桐蔭学園

この日、桐蔭学園が掲げたテーマは『立って前に出る』こと。

一人ひとりが勝って、前に出て、そこから自分たちで先手を打っていく算段だった。

だが「最初の雰囲気から飲まれてしまって、1対1のコンタクトで完敗でした。ブレイクダウンでも負けてセットプレーも取れなくて。全部完敗でした」

何ができなかった、ではない。

「何もできなかった」と、7番・申驥世キャプテンは言った。

アタックができなかった。

ボールを奪い返せず、相手にボールを持たれてしまった。

「何もできなかった」の言葉を重ねた。

しかしその理由を、分かってはいる。

「昨年の夏合宿での東福岡戦のような緊張感やモチベーションで、正直自分たちが挑めなかったのではないか」

そして「どこかでやっぱり、油断はしていないですけど。実力を過信していた所があった」と申キャプテンは続けた。


後半には退いた申キャプテン。ベンチから戦況を見つめた

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昨年は菅平で全勝。

今季は、菅平合宿2戦目での敗戦。

申キャプテンは言った。

「自分たちは何もできなかった。自分たちは弱いということをもう一度確認して、相手よりもっと練習をしないといけないとしっかり思い知らされました。明日の朝の練習が大事になってきます。そこから、もう一度やらないといけないこと、今日負けていた接点や一人ひとりのタックル、フィジカルを意識して、残り3試合全部、勝ち負けよりも内容にこだわりたい。自分たちのラグビーを見失っているので、自分たちのラグビーを3試合でしっかりと出したいと思います」

試合後、Bチームの試合が後半になるまで、地道なボールを使わない基礎練習を繰り返したAチームの選手たち。

試合会場から宿まで「弱いチームは走って帰る(藤原監督)」と、迎えのバスに荷物を積み込み、走り出した。

敗因について藤原秀之監督に問うと、短く言葉を出した。

「全部でしょ。セットもブレイクダウンも。スキルもすべて、トータルです。今の現状、これが正確な立ち位置です」

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