ハラケンのレフリー滞在記 in シドニー #0|ラグビーはどこでもラグビーだ!

みなさん、はじめまして!原 健太(はら けんた)と言います。

現在、レフリーとしてのレベルアップのためオーストラリアのシドニーで生活しています。

今回、縁あって『ハラケンのレフリー滞在記』を&rugbyさんにて掲載させていただくことになりました。

ラグビーワールドカップを制したこともある強豪国オーストラリアには、伝統ある素晴らしいラグビー文化が存在しています。また、2027年のラグビーワールドカップもオーストラリアでの開催が決定しています。

こちらの滞在記を通じて、現地のラグビー文化や日本との違いなどを、レフリーとしての視点も交えつつ、皆さんにお届けできればと思っています。

ただ、文章に関しては全くの素人ですので、そのあたりは(試合と同じく)温かい目で見ていただけると大変嬉しい限りです…。

今回は #0ということで、自己紹介も兼ねて「なぜ今シドニーにいるのか?」を…自分語りの回になってしまいますが、その経緯をご紹介できればと思います。

ラグビーとの出会い、そしてリーグワンへ

私とラグビーとの出会いは、地元鳥取での高校時代にさかのぼります。高校3年の夏にソフトテニス部を引退した私は、受験勉強に専念…ではなく、ラグビー部の友人に誘われ、助っ人として楕円球を追いかけることになりました。

ちょうどその頃、日本ラグビーの歴史を変える出来事が起きます。

2015年に行われたラグビーワールドカップ イングランド大会、日本vs南アフリカ。

あの一戦が、まさに私の人生を変えてくれました。

その年の花園出場は叶いませんでしたが、ラグビーの魅力にどっぷりハマり、大学ではレフリーを始めることを決断します。

選手とコミュニケーションを取りつつ、反則を防いで試合を作っていくという役割に大きな魅力を感じたこと。そして、大好きなラグビーを特等席で見れることが、その理由でした。

その後、様々な方の支えのおかげもあり、大学では同志社大学ラグビー部で、卒業後はクリタウォーターガッシュ昭島(リーグワン ディビジョン3所属)でチームレフリーとして活動する機会をいただきました。

海外ボランティアへの挑戦と学び

新型コロナの落ち着いた2023年、日本を飛び出すことを決めます。

小さな頃から「世界の現状を自分の目で見てみたい!」と思っていたことがキッカケとなり、海外ボランティアに挑戦。1年間で約20カ国を旅しつつ、ボランティア活動に取り組みました。

カンボジアで子どもたちに英語を教えたり、アイスランドで農業の手伝いをしたり。そんな世界中を飛び回る日々の中、縁あってラグビーに触れる機会がありました。

インドでは、JICA・同志社大学の共同プロジェクトで当時滞在されていた藤井元基さんの元を訪れ、学校の練習でレフリーをする機会を得ました。

マダガスカルでは、同じくJICAの青年海外協力隊員で、女子代表チームのコーチとして当時活動されていた今井明男さんと出会い、合宿で笛を吹かせていただきました。

これらの経験からの学びは数え切れませんが、2つ紹介させてください。

まず、「ラグビーはどこでもラグビーだ」ということです。

当たり前のことですが、日本でもインドでもマダガスカルでもルールは変わりません。

そして、一度同じグラウンドに立てば、昨日まで他人だった誰かと友人になることができる。

それについても、国も言葉も肌の色も全く関係ありませんでした。

また、日本と比べると恵まれているとは言えない環境でプレーしている彼ら彼女らですが、 笑顔でひたむきにボールを追いかける姿がそこにはありました。

そんな多くの友人たちから私は「ラグビーを楽しむ」ことを教えてもらいました。

それと同時に、レフリーをもう一度頑張りたい。もっと上手なレフリーになりたいという思いが湧き上がってきました。

写真提供:原健太
写真提供:原健太

オーストラリアへの渡航

リーグワンでは、キャプテンを外国人選手が務めることも当たり前の光景になってきました。それに伴い、選手に声かけをして反則を防いだり、判定の根拠を説明したりする私たちレフリーにも、より高い英語力が求められるようになってきています。

そのような現状を踏まえ、次のステップとして英語圏の国でレフリーの勉強をすることを決めました。

すると、縁あって1つの話が舞い込んできます。

オーストラリアのワラターズ(NSWラグビー ※)が日本人インターンを募集しているという話でした。

詳しく話を伺うと、NSWラグビーレフリーの一員として笛を吹かせてもらえることになり、シドニー行きを決断しました。(※NSW=ニューサウスウェールズ。シドニーも属するオーストラリアの州の名前)

そしてはや6ヶ月が経ち、現在に至ります。

多くの方々に支えられ、シドニーでのレフリー生活は本当に充実した日々となっています。

お伝えしたいことはまだまだたくさんありますが…長くなってしまうので、また今度にさせてください。

See You in Next Episode

ということで今回は、現在に至るまでの経緯をご紹介させていただきました。

今後はシドニーでのレフリーの様子や、日本との違い、現地のラグビー文化などなどを少しでもお伝えできればと思っています。

ありがとうございました。また次回#1でお会いしましょう!

Thank you so much for reading! Have a beautiful rugby life!!

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