佐賀工業
「引き分けだった時の勝敗のつけ方を分かっていなかった。自分がまだ未熟だった」と言ったのは、後半32分、マイボールを敵陣深くに蹴り込んだSO吉浦太我選手。
そのまま御所実業にボールを蹴り出され、試合終了を迎えた。
No.8長谷川怜生キャプテンもかのシーンを問われると「興奮していました」と一言。
汗を流しながら座り込み、動くことができなかった。
10-10だというスコアは理解していた。
最後、トライを取りに行きたかった。
だからエリアを取って敵陣に入り、追って、ボールを再獲得しようとした。
なぜならばそれが、佐賀工業のラグビーだから。
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1回戦・國學院栃木戦から光った個のタックル。
連動したディフェンスで2勝を掴み、ベスト8へと駒を進めた。
だが準々決勝では「FWのラインアウトの小さなミスで負けてしまった。FWとしても、チームとしても、反省しなければならない」と言葉を絞り出した長谷川キャプテン。
主将にしてナンバーエイト。
ラグビーの花形ポジションを、キャプテンとして担うことに喜びを感じるからこそ「ボールキャリーとタックルで、チームを勝利に導きたい」と責任感を口にする。
「今大会、得点を取れなかった。得点力を上げる1年にしたい」と描くロードマップ。
そのためにも「FWは力をつけ、BKは展開力とスピードをさらに上げて、得点力を上げて花園に乗り込みたい」と力を込めた。
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