3月27日(木)に行われた、第26回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 準々決勝。
桐蔭学園と東海大相模の神奈川対決は、桐蔭学園が6トライを奪い準決勝へと勝ち上がった。
準々決勝 桐蔭学園 43-17 東海大相模
桐蔭学園
前半奪った3本のトライの『質』に満足したのは、藤原秀之監督。
「再現性のあるトライでした。後半も継続すればトライが取れるということが分かった」と頷く。
「県内のチームと対戦する時には、きっちり勝たなければいけない。前半3本取って、1本取られて。連続で3トライして負けるチームは、ほとんど負けない」とデータを語る。
スタンドオフを務める竹山史人選手は、全国選抜大会で10番を背負う2年目のシーズン。
昨季終盤には腰を痛め戦線を離れたが、関東新人大会から復帰した。
「後半『こうだな』『ああだな』という(判断の)所が、ほとんど(藤原監督と)合っていた。今大会初めてです。何本か合わない所はありましたけど、そこはこれから本人に聞いてみたいですね。あんまり僕も、最近は『ああじゃない、こうじゃない』とは言わないんで」(藤原監督)
指揮官も信頼を寄せる。
準決勝の相手は、御所実業に決まった。
当日の天気は雨予報。「御所天気」と、藤原監督は表現する。
「御所さんとか佐賀さんとは、一回やっておいた方がいい。いきなり本番(花園)だと結構しんどいんで。隙のない、いやらしいラグビーをするチームはあんまり関東にないので。そういうチームに対してどう対応できるか、というゲームになる」と準備に向かった。
花園で見つけた強み
「花園でタックルという強みを見つけました。だから今は、12番というポジションが自分にはハマっているのかなと思います」
そう話したのは、新・3年生の坪井悠選手。
これまではスタンドオフをメインにプレーしてきたが「花園で(昨季の)3年生たちに自信をつけさせてもらいました」と、タックルへの苦手意識を払拭し、新シーズンを迎えた。
絶妙な間合いで放るパスが、この日は光った。
元々スタンドオフだったため「パススキルは持っていた」という坪井選手。
「今日は(13番・古賀)啓志を生かしたかった。一番良い状況で啓志を当てる、ということだけを意識した」というとおり、センターコンビの連携でいくつもゲインラインを突破した。
今季、バイスキャプテンを務める坪井選手。
「キャプテンが『喋るのが得意ではない』と言うので、自分とFL前鹿川(雄真選手)がバイスキャプテンとして話す役目を担っています。(HO堂薗)尚悟はプレーで見せてくれている。自分たちは仲間を引き上げる役割を意識しています」
言葉で。そして、プレーで。
桐蔭学園を体現するプレーメーカーを目指す。

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