東海大相模
「この強度の中でプレーをして判断する早さは、さすが桐蔭学園。『ここ』という時にギアがもう一段階上がるんですよね。それがうちには足りなかった」
意識の差、だと三木雄介監督は言った。
この日モールで圧倒した東海大相模。
セットプレーは、高さと強さで安定させることができた。
だが「敵陣に入った時に、FWで我慢をしなければいけない。でも我慢せずBKに展開してしまって、BKのエラーで(ラックを)越えられてしまい、結果的に桐蔭さんに流れが持っていかれたのかなと思います」
そう話したのは、バイスキャプテンを務める2番・中村悠稜選手だ。
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反省点は、FWとBKの使い方にある。
アドバンテージが出た時には「もっとBKでチャレンジできた。無駄にFWを当てて疲弊してしまって、走れなくなった」と振り返る。
使うべき所でバックスを使わず、FWで我慢すべきところで我慢できなかった60分間に、中村バイスキャプテンは語気を強めた。
「バックスで負けている。バックスには一からやり直してもらいます。フォワードは、走り負けないフィットネスとコンタクトをやり直します」
2回戦でスタンドオフの市村旅人選手が負傷し、急遽キャプテンの中尾思選手がコンダクターを務めたが「言い訳はできない」と覚悟を求めた。
FWとして、BKに要求したい。
「お前らちゃんとやれよ」と。
「今までは、チーム内で指摘し合えず甘い所がありました。でももう、ちゃんと言います」
腹を割って伝え合う。言うからには、自らも体を張る。
東海大相模のネクストステージが、幕を開ける。

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