「県内のチームと対戦する時には、きっちり勝たなければいけない」桐蔭学園が神奈川対決を制す。東海大相模は「指摘し合う」ネクストステージへ|第26回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 準々決勝

東海大相模

「この強度の中でプレーをして判断する早さは、さすが桐蔭学園。『ここ』という時にギアがもう一段階上がるんですよね。それがうちには足りなかった」

意識の差、だと三木雄介監督は言った。

この日モールで圧倒した東海大相模。

セットプレーは、高さと強さで安定させることができた。

だが「敵陣に入った時に、FWで我慢をしなければいけない。でも我慢せずBKに展開してしまって、BKのエラーで(ラックを)越えられてしまい、結果的に桐蔭さんに流れが持っていかれたのかなと思います」

そう話したのは、バイスキャプテンを務める2番・中村悠稜選手だ。

広告

反省点は、FWとBKの使い方にある。

アドバンテージが出た時には「もっとBKでチャレンジできた。無駄にFWを当てて疲弊してしまって、走れなくなった」と振り返る。

使うべき所でバックスを使わず、FWで我慢すべきところで我慢できなかった60分間に、中村バイスキャプテンは語気を強めた。

「バックスで負けている。バックスには一からやり直してもらいます。フォワードは、走り負けないフィットネスとコンタクトをやり直します」

2回戦でスタンドオフの市村旅人選手が負傷し、急遽キャプテンの中尾思選手がコンダクターを務めたが「言い訳はできない」と覚悟を求めた。

FWとして、BKに要求したい。

「お前らちゃんとやれよ」と。

「今までは、チーム内で指摘し合えず甘い所がありました。でももう、ちゃんと言います」

腹を割って伝え合う。言うからには、自らも体を張る。

東海大相模のネクストステージが、幕を開ける。

スポンサーリンク
広告