京都成章
「こんな天気なので、ロースコアなゲームになると思っていましたが、よく走ってよくタックルに行ったと思います」
どちらに転んでも不思議ではないゲームだった、と関崎大輔監督は言った。
だから指示はシンプル。
「敵陣にキックを蹴り込んでのディフェンス勝負やで」
チームの課題は、モールにあった。
近畿大会でモールが押せなかったことが、その理由。大会前は「ほとんどユニットプレー」と、相当数組み込んできたことをうかがわせる。
だが今大会はモールで思ったようなトライが取れていなかったため「準決勝はモールでトライを取るぞ」がFWの共通認識だった。
「コーチも頭を抱えながら、生徒と一緒に作り上げたことが成果として表れた。それが嬉しいです」と関崎監督が言えば、4番・土肥祐斗ゲームキャプテンも「自分たちの強みが新たにできた」と喜んだ。
京都成章として迎える、2度目の全国選抜大会決勝戦。
8年前に決勝まで勝ち進んだ時もまた、東福岡を準決勝で倒したのちのファイナル・桐蔭学園戦だった。
「この時期なので、やることは変わりません。(桐蔭学園は)めちゃめちゃ強いしカタい。どこまでできるか。でもやっぱり・・・チャレンジしたいですね」(関崎監督)
監督として迎える初の決勝戦を前に「あまり意識していないですけど・・・意識していないと言ったらウソですけど・・・」と報道陣を笑わせつつ「自分たちにどれだけフォーカスできるか。決勝戦では前に出たい」とチャレンジに向かった。
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「伝統の『ピラニアタックル』を復活させるぞ」と意気込み準決勝を勝ち抜いたと話したのは、今季バイスキャプテンを務めるLO土肥祐斗選手。
準々決勝で笹岡空翔キャプテンが負傷し、この日はゲームキャプテンを任された。
そのピラニアタックルで終盤の猛攻をしのぎ、勝利を手繰り寄せた京都成章。
「勝ってこい。頼むぞ」と背中を押してくれた笹岡キャプテンに「ほんまに良い報告ができます」と喜んだ。
次なるは第18回大会以来となる決勝の舞台。
「(対戦する桐蔭学園は)基本プレーを徹底しているチーム。見習いつつ、でも崩せる所は絶対にある。決勝は厳しいゲーム展開になると思いますが、悲願の初優勝を成し遂げたい。関崎先生を胴上げできるように頑張ります」と誓った。
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