Mプール
1位:神奈川県・桐蔭学園(11大会連続11回目)※前年度優勝校
2位:愛知県・中部大学春日丘(4大会連続6回目)
3位:広島県・尾道(11大会連続11回目)
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ桐蔭学園が、再び“勝ち切る力”を見せつけた。
まず初戦、尾道に17-5で勝利。続く中部大春日丘戦は、高校日本代表を多数擁する難敵との一戦となった。
試合は桐蔭学園の連続トライで幕を開けたが、後半にはゴール前でのペナルティから3連続トライを許し、一時21-22と逆転される。
しかしその直後、西本友哉選手が値千金のトライを挙げて再逆転。最後は28-22で逃げ切り、激戦のMプールを2戦2勝で突破した。
セブンズチームの監督を務める福本剛氏は「今はダメなところしか見えてこない」と口にしながらも、しかし1位通過に充実感を漂わせる。
「練習回数は10回ぐらいと、昨年と全く変わりません。あとは『やれることは何なのか』と整理をしました」
準優勝した2年前と、優勝を果たした昨年。ともにランナーとパワープレイヤーが揃う、バランスのとれたメンバーが揃っていた。
しかし今年は苦しい懐事情。
「申(驥世、現・慶應義塾大学1年)・新里(堅志、現・筑波大学1年)のようなパワーランナーがいないし、草薙(拓海、現・慶應義塾大学1年)のような飛び道具もいない。だから昨年と同じことはできないし、最後まで取り切れないことも想定内です。昨年はサポートプレイヤーが1人いれば大丈夫でしたが、今年はもう1人いないとトップは取れないぞ、と伝えています。だから走らざるを得ない状況ですね。昨年はバックファイブも豊富でしたが、今年は長尾(峻)・足立(佳樹)・吉田(頼生)の3人。そういう意味ではFWとしてのパンチ力、インパクトが弱いです」
15人制でキャプテンを務める堂薗尚悟選手はメンバー外のため、菅平入りせず。
ウイングの鈴木豪選手をキャプテンに据え、例年は15人制のキャプテンをバイスキャプテンにしていたところ、今年はセブンズ経験豊富な脇翔太選手を副主将に指名した。
「同じようにできないのであれば、考え方を変えなければならない」と福本監督。
開会式の前には、日頃から交流のある流経大柏と合同でアタック・ディフェンス練習を行った。そこで出た課題を「反省材料」として生かす。
「尾道さんは、個人のパワーが武器。セブンズも良く知っています。ハルヒさんは能力があることは知っていました。50m5秒台の選手がいることもしょうがないです」
だから、中部大春日丘戦ではポゼッションの保持に注力した。
「なんとしてもアタックさせたくなかった」と、自陣深くでもボールを展開。ファーストトライは自陣トライゾーンでボールを回したあと、裏へ蹴り込んだ所からチャンスを得たところから生まれた。
15人制よりも「スキルが出る、ラグビー偏差値のあらわれるスポーツ」という7人制ラグビー。
2連覇を目指すカップトーナメントでは「もうちょっとボールを動かしたい」と口にした福本監督。
果たしてどんなラグビーに進化するだろうか。

Nプール
1位:高知県・土佐塾(3大会ぶり7回目)
2位:新潟県・開志国際(5大会連続5回目)
3位:青森県・青森山田(6大会連続6回目)
Oプール
1位:宮城県・仙台育英(11大会連続11回目)
2位:鹿児島県・鹿児島実業(5大会連続9回目)
3位:滋賀県・光泉カトリック(4大会連続8回目)
Pプール
1位:神奈川県・東海大相模(4大会ぶり2回目)
2位:香川県・香川県立高松北(3大会連続7回目)
3位:三重県・朝明(3大会ぶり8回目)