長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われている、第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
大会2日目となる7月24日(木)にはカップトーナメント1回戦ならびに準々決勝が行われ、ベスト4が出揃った。
カップトーナメント1回戦
東海大付属大阪仰星 14-24 大分東明
東海大大阪仰星のキックオフで始まった一戦。しかしこのボールがダイレクトタッチになってしまうと、大分東明がチャンスを呼び寄せる。
キックを蹴り込んだ先のバウンドが味方し、大分東明・山本愛翔選手が先制トライ。
続くリスタートキックオフからも左サイドで抜ければ、大分東明・山本選手が2トライ目。
12-0と大分東明のリードで前半を折り返した。
反撃に出たいとうは、後半が始まると開始1分でノーホイッスルトライを決める。さすがの修正力で12-7。ワンプレーで逆転可能な点差に持ち込んだ。
しかし続くリスタートキックオフがまたしてもダイレクトタッチで出てしまうと、やはり勢いを失う。
大分東明が2連続トライを奪い、試合を決めた。
流経大柏 12-28 早稲田佐賀
これが初のカップトーナメント進出となった早稲田佐賀。
対するは第5回大会以来の優勝を目指す流経大柏。
互いにオフロードパスを駆使しながらボールを動かし、決定機を伺った14分間を制したのは早稲田佐賀だった。
キックオフからのカウンターアタックでトライを決め、インターセプトからもトライへと結びつける。
セブンズチームでキャプテンを務める早稲田佐賀・栗原樹選手が2トライ4ゴールの活躍を見せ、チームを全国ベスト8へと導いた。
京都工学院 26-19 松山聖陵
京都工学院の3連続トライで幕を開けた一戦。
このまま大差をつけるかと思われたが、松山聖陵が意地を見せる。
スクラムからの攻撃をトライに結び付けたあとは、クロスキックパスでトライを奪う。
1トライ1ゴール差まで追い上げ会場を盛り上げたが、主力選手の負傷の影響もあり、反撃叶わず。
26-19で京都工学院が準々決勝へと駒を進めた。
報徳学園 7-12 東福岡
第9回大会(2022年)の決勝カードとなった、最注目の一戦。
序盤は互いのミスが続き、流れを引き寄せることに苦慮する時間が続く。
そんな中、先制したのは東福岡。
ペナルティを得るとクイックスタートを切り、そのままボールを繋いでトライ。前半5分、瓜生希選手がスコアボードを動かした。
対する報徳学園もまた、前半終了間際のビッグチャンスを逃さなかった。
東福岡のラインアウトにプレッシャーを掛けると、ボールを奪い返す。そのまま右サイドを駆け上がり、小田原功汰選手がトライ。
自身でコンバージョンゴールを成功させれば、7-5。逆転に成功し前半を折り返した。
実力者同士の戦いは、否が応でもロースコアに。後半に入っても、なかなかトライまで結びつかない時間が続く。
試合が決まったのは後半7分のこと。
2点を追いかける東福岡がボールを持ちじっくり攻め込むと、敵陣22m内で時間をかけてボールを動かした。
最後、縦に走り込んだのは東福岡・八尋奏選手。橋場璃音選手のコンバージョンゴールもポールの間を通れば、7-12。
この試合のスコアをすべて2年生が決め、再逆転に成功した東福岡がベスト8入りを果たした。