長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われている、第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
9大会連続10回目の出場となる國學院栃木は、第9回大会以来となるベスト4入りを果たした。
15人制でも、7人制でも、いまだ全国の頂点の景色を知らぬ國學院栃木。
「セブンズが始まった時から『日本一しかない』とずっと言って練習してきています。予選プールでは課題もたくさんあったのですが、試合を重ねるごとに成長を感じられています」
そう話すは、福田恒秀道キャプテン。セブンズユースアカデミーの一員として、国際舞台経験を有する心強いキャプテンだ。
だが大会1日目には緊張もあいまって、選手間のコミュニケーションが少なかったと振り返る。勝ち進むにつれ、ベンチメンバー含めて「全員で日本一を獲りに行く」という気持ちがコミュニケーション量に繋がりだしたと自信を持つ。
より具体的に、全員それぞれが、日本一を考え行動する。
それがいまの國學院栃木を形作る。
7人制ラグビーをプレーする上で、大切にする心構えがある。
「セブンズで一番大事なのは根性」
キツい時間帯に、いかに丁寧に、けれども強気に我慢することができるか。それが運命の分かれ道だと自分たちに言い聞かせながら、練習に励んできたという面々。
だから「セブンズで一番大事なこと、と聞かれたら『根性』と言っています」と福田キャプテンは笑った。
根性、の2文字に込められた繊細さと大胆さが、國學院栃木に備わった。
主にセブンズの指導にあたっているのは、吉岡航太郎セブンズチーム監督と、秋田ノーザンブレッツの7人制チームでヘッドコーチを務める福田恒輝氏。
吉岡航太郎セブンズチーム監督はご存知のとおり、吉岡肇監督の次男。そして福田恒輝氏は、福田キャプテンの父である。
2組の親子が二人三脚で目指す、日本一。
「やってきたことは変わらず、根性を出して。最後までしっかりと全員で戦い続けます」(福田キャプテン)
頂点まで、あと2勝。
根性で、掴み獲る覚悟だ。