長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われた、第12回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
大会3日目となる7月25日(金)にはカップトーナメント決勝が行われ、國學院大學栃木高等学校が大分東明高等学校を33-7で破り、初優勝を果たした。
國學院栃木ボールでキックオフすると、まずは大分東明のアタックから試合は始まる。
國學院栃木ベンチからは「我慢!」の声が響いた。
開始1分を過ぎた頃、自陣22mから脱出できなかった大分東明は奥深くへとキックを蹴り込む。大分東明がボールをキャッチしたが、しかしすぐさま國學院栃木がカウンターラック。ボールを奪い返すと、白谷怜大選手が右サイドを駆け上がり敵陣へ。そのまま池田健心選手が縦に抜け、グラウンディングした。
ファーストアタックをトライに結び付けた國學院栃木。7点を先制した。
その後、ボールは行ったり来たりと緊迫感のある展開は続いたが、前半終了間際にも國學院栃木が追加点。
敵陣深くでハイタックルのペナルティを得ると、クイックスタートから最後は池田選手が押し込んだ。
國學院栃木が14点のリードで前半を折り返した。
一方、2年連続の決勝進出を果たした大分東明は、後半開始から主導権を得る。
敵陣でのスクラムからボールを繋ぐと、最後は左サイドで黒岩稜選手が仕留めた。
7-14。大分東明が7点を返した。
しかしそこから、國學院栃木のギアが上がった。
後半4分、相手ボールスクラムからの球出しにプレッシャーを掛けると、ボールこぼれたところターンオーバー。白谷怜大選手が走り抜けトライを奪うと、後半6分にはまたしても、ペナルティから1年生の白谷選手がグラウンディング。
そして後半7分、決勝戦のラストトライが國學院栃木・福田恒秀道キャプテンの手によって生まれる。
橋本健吾選手がタックルに入りボールをこぼさせたところ、福田キャプテンが拾い上げれば体を翻し、トライゾーン中央に持ち込んだ。
家登正宜選手がしっかりとコンバージョンゴールを沈め、33-7。
國學院栃木が同大会出場10回目にして初の、そして15人制含め1988年の創部以来初の、全国優勝を果たした。