最後のノーサイド 専修大v法政大【関東大学リーグ戦1部 第7週】

80分の物語

専修:緑ジャージ、法政:オレンジジャージ

 試合前に円陣を組む専修フィフティーン

1st 40mins

大学選手権に出場できないことが確定していチーム同士の戦いは、ともすれば消化試合ともなり得る。だがそこでもう一度、自分たちのやるべきことを理解してグラウンドに立てるチームは、強い。

 

この試合躍動したのは、法政大学。とりわけバックス陣は、躍動していた。

この日法政が奪ったのは全10トライ。そのうち6つを、BKが流れの中で取ってきた。長短様々なパスが、素早く正確に飛ぶ。

ディフェンス面にも抜かりはない。専修14番をタッチに押し出すタックルを決めたのは、法政13番の堀川優選手。「細かい所をもう一回。ディフェンスから!」最後尾に構える法政のキャプテンは、仲間にそう声を掛け続けた。

一方、専修大。インサイドセンターとして、キャプテンとして、人一倍体を張っていたのは12番の夏井大樹選手。法政7番の山下憲太選手がグラウンド中央付近で縦に抜けるすると、絡みついたのは夏井キャプテンだった。

しかしながら、同じく熊谷ラグビー場Bグラウンドで大東文化大を破った開幕戦のあの勢いが、この日は影を潜めていた。ようやく反撃の狼煙をあげたのは、前半終了間際。じっくりとインゴール前まで攻め込み、ラックを飛び越えた6番・山本凌士選手がトライを決める。

専修が7点を返した所で、法政の21点リードで折り返す。

攻守ともに体を張り続けた専修の夏井キャプテン

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