響が作ったドラマチックな試合 慶應義塾大v帝京大【関東大学対抗戦Aグループ 第7週】

試合後記者会見

帝京大 岩出雅之監督
最後までどちらが勝つか分からない試合だった。マイナスな意味ではなく、今日経験したことをしっかりと学生には学んでほしい。最終的にどうなっているというのは選手のプレーもあるし、レフェリングもある。一概には「学生たちがスキル不足だった」とは言えない。学生自身がもう一度、ビデオを見ながらフィードバックして、我々スタッフも今年の傾向を踏まえて今後に活かしていきたい。

両チームとも最後まで気持ちが入った試合だった。慶應大学さんに敬意を表したい。大学選手権では同じブロックに入るので、再戦できるよう頑張る。大学選手権9連覇した時の1・2年目は、対抗戦4位から選手権で優勝した。今の4年生はよく「1年生の時に優勝を経験したメンバー」と言われるが、当時の優勝は自分たちで作ったものではなく、先輩たちにお膳立てしてもらったもの。優勝を経験した、ということよりも、いま自分たちの力で優勝を勝ち取ってほしい。

(松本健留キャプテンがメンバー外だったことについて)練習中に靭帯を負傷し、近日中に手術を行う予定。シーズン中の復帰は叶わない。

帝京大 奥村翔ゲームキャプテン
「ひとつひとつのプレーを慶應がやりきったゲームだった。ペナルティは多かったが、ネガティブには捉えていない。組織としての力が上がってきていると感じる。

慶應義塾大学 栗原徹監督
このような情勢の中、無事に対抗戦7試合を終えられたこと感謝したい。関係者にも御礼申し上げる。

王者に長く君臨している帝京大学さんに、いかにチャレンジできるか。今日はそれに尽きた。学生が良く判断してくれたと思う。

(25-27で迎えたコンバージョンゴールについて)響は良い所で決めますし、良い所で外すので。外すだろうな、と思って見ていました(笑)練習ではほぼ外さない所。本人にとってもいい勉強になっただろうし、プレッシャーというものを体感してまた大きくなると思う。

ただコンバージョンを外したことで、次のキックオフレシーブから攻めなくてはいけない、ということがチームとして決まった。同点だったら逆に難しかったかもしれない。そのまま同点で終えるのか、攻めるのか。中途半端なままペナルティが帝京さんに行って、最後ペナルティゴールになったのでは、と思う。(山田)響が作った、ドラマチックな試合だったなと思う。

 

慶應義塾大学  相部開哉キャプテン
帝京の力強いアタックに対して、どれだけ我慢して良いチャレンジが出来るかということにフォーカスした。部員全員で勝ち取った勝利。

(最後の逆転トライについて)あのエリアで、FWだけではなくBKも入ってきてくれた。練習してきた成果が出たと思う。

苦しい時間帯があること、80分間の99%は苦しい状況だと想定して準備していた。シンビンもあり実際に厳しい時間帯が続いた時には、「今がその厳しい時間帯だ」と仲間に声を掛けた。ディフェンスで勝っていこう、とやることを明確にしたことで、落ち込むことなく自分たちのペースを手を繰り寄せられたと思う。

大学選手権では、一戦一戦ディフェンスで勝っていくラグビーをしていきたい。

 

慶應義塾大学 沖洸成選手
苦しい時間もあったが、全員で耐え、勝利を掴めたことを嬉しく思う。大学選手権では、チャレンジャーとして練習してきたラグビーを出すだけ。今日はFWがたくさんトライを取ってくれたので、選手権ではBKも勝利に貢献していきたい。

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