「東海、うまいなぁ」東海大仰星、今大会初失点も圧巻の7トライで大阪対決を制す|第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会|準々決勝 常翔学園×東海大仰星

60分の物語

常翔学園:赤ジャージ、東海大仰星:サックス・紺・白ジャージ

常翔学園

前半立て続けに3本のトライを取られると、常翔陣営から強く、大きい声がこだました。
「切り替えて!継続!」
「ひたむきに、ひたむきに」
「落ち着こう、自分の仕事」
「大丈夫、アタック通用してるからキープキープ!」
自らの仕事を全うすれば、アタックは結実する。
前半17分、No.8田中景翔選手が力強いランで仕掛ければ、7番・大本峻介選手が押し込んだ。
これが今大会、東海大仰星が許した初のトライ。
いや、大阪府予選から続いた0失点記録を、初めて動かした。
しかしその3分後、仰星にパスを繋がれトライを許すと、常翔の選手から思わず言葉が漏れる。
「東海うまいなぁ」
ライバルであり、互いに切磋琢磨してきた仲間。
だからこそ、相手の好プレーには素直に賛辞を贈った。
オフロードを片手ですくい上げながら、攻撃を繋いだ。
相手の足に手を掛け、引きずられながらも止めた。
それでも、勝ち星には届かなかった。
試合後、司令塔の仲間航大選手は言った。
「常翔のジャージを着ることが出来たこと、そしてみんなの前でプレー出来たことを誇りに思います。」
ここぞという時に頑張れるのが常翔。強い常翔に戻して欲しい、と後輩たちへのエールも添えた。
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