Most Impressive Moments
東京SG:黒×金黄ジャージ、神戸S:赤ジャージ
東京サンゴリアス
選手入場直前。これまで両チームで戦ってきた試合の写真が、次々と大型スクリーンに映し出される。
数秒ごとにいくつも流れた後、最後に表示されたのは恐らく、2018年12月15日トップリーグ2018-2019決勝戦のものだったか。
あの時は、5-55で敗れた。
ダン・カーター擁する神戸製鋼相手に、何も出来ずトライを重ねられた80分。
あれから3年と3ヵ月。
この日トライを重ねたのは、あの時まだ黄色いジャージを着ていなかった選手たちだった。
ダミアン・マッケンジー選手にテビタ・リー選手。
2人それぞれがハットトリックを決め、2人が奪ったスコアは併せて46得点。
この日9番を背負った、もうすぐ入団丸2年となる齋藤直人選手は言う。
「サントリーらしさを追求した一週間だった。」
東京サンゴリアスらしい、アグレッシブアタッキングラグビーが繰り広げられた80分間だった。
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前節、埼玉ワイルドナイツにダブルスコアで敗れた。
衝撃的な敗戦は、しかしよりチームを強固にした。
「選手みんな気持ちを切り替え、しっかり自分たちの修正すべき所を修正できた。サントリーのラグビーが出来たと思います。(中村亮土キャプテン)」
2022年の東京サンゴリアスが、完成形へと近づきつつある。
中村キャプテンは続けて言った。「チームメイトを誇りに思いますし、たくさんスクラムを組んだFWに感謝したいと思います。」
ノーサイドのホーンが鳴った後もスクラムに拘り、取り切った最後の1トライ。
ダミアン・マッケンジー選手がコンバージョンゴールを沈めると、56点目を獲得。
3年前、同じく秩父宮ラグビー場でコベルコ神戸スティーラーズに奪われたスコアを、1点上回った。