試合後
試合後には、高橋智也監督からメッセージが述べられた。
「なかなか思うような準備が出来ず、またフランス遠征も中止となりました。
ただ、日本代表が世界で戦う上で、絶対に必要なことがこの年代の強化です。このような素晴らしい試合を準備して頂き、本当に嬉しく思います。
今日は選手たちの熱が最後まで伝わる良いゲームだったと思います。練習してきたことが凝縮された60分間でした。近い将来、日本代表として活躍することを信じています。」
プレイヤーオブザマッチの表彰式の後は、思い思いに写真に収まった選手たち。
まずは集合写真から。続いて、学校別やエリア別、進学先別など、それぞれの仲間とそれぞれのポーズで記念を形にする。
高校生離れしたプレーとは対照的に、高校生らしい姿を垣間見る時間となった。
その他の集合写真はこちらから
選手コメント
プレイヤーオブザマッチ・大町 佳生 選手
Red Blossomsキャプテン
U20やフル代表に繋がる大切なチームです。だからチームのテーマは「Connect」。練習でもコネクトを大事にしてきました。
みんなレベルが高いのでゲームメイクし易いですし、仲間に助けられたおかげでこのプレイヤーオブザマッチの帽子を頂くことが出来たのだと思います。
前半1つ目のトライは、前にいる選手がFWだったので勝負出来ると思って自分で行きました。2本目はスペースの共有が出来ていたので、そこにラリー選手が走ってくれた。判断です。
後半は相手のペースになることもありましたが、「DFからやっていこう」と声を掛けていました。5点は取られましたが、逆に時間を掛けて5点を取らせることが出来た、という感覚ですね。そこが良かったのではないかな、と思います。
実は合宿がスタートする前から、バックス陣、特に楢本選手や立川選手とLINEで連絡を取り合っていたんです。どういうムーブを入れるか明確にしていたので、練習が始まってすぐに合わせることが出来ました。
楢本選手は今回ルームメイトだったのですが、中学時代の九州大会決勝で知り合いました。以降、刺激を与え合う存在です。今日は15番にいてくれたおかげで試合がやり易かったですし、助かった部分が多くあります。
今回桜のエンブレムをつけて試合をすることで、改めて世界で活躍する10番になりたいという思いが強くなりました。
薄田 周希 選手
Blue Blossoms キャプテン
昨年はキャンプが出来ず、今年もオンラインが続きました。リアルで、対面して合宿が出来たこと、またゲームが出来たことを嬉しく思います。感謝しかないです。
世代のトップ選手たちが集まって学ぶことが出来る、レベルの高い時間でした。通用した所、足りない所が見つかった。今後の糧にしたいと思います。
思っていたような高校生活を送ることは出来なかったですが、それでも自分たちに出来ることを見つけ続けたからこそ、しんどい中にも学びがあったのだと思います。良い3年間でした。
今はまだU19という括りですが、いずれは桜のジャージを着たいと思っています。また着るだけでなく、ジャパンを引っ張れるような選手になりたいです。
だから目標は、フル代表のジャージを着て、15番以内の背番号を付けて、世界で活躍出来る選手になること。
今日最後に取られてしまったトライは、自分のミスから。今後の自分への戒めとして、頑張っていきます。
能勢 涼太郎 選手
コロナの制限で部活が出来なかったこともありました。こういった場を設けて頂けたことに、まずは感謝したいと思います。
自分は、花園予選で準決勝にも行かないようなチーム出身。周りの選手たちに比べて経験は少ないですが、逆にこういった場があったからこそ、周りとの差を大学入学前に知ることが出来ました。
ここに集まった選手たちは「ラグビーに人生を懸けてるな」と。そういう思いも含め、プレー以外でも学ぶことは多かったです。
僕の長所は197㎝。恵まれた体格と教えてもらった技術を活かし、高さのあるプレーを今後もしていきたいと思います。
ただラインアウトボールを取るだけでは試合に出られないので、ラグビーの基礎も向上していかなければですね。
僕が今日この場にいることが出来るのは、「TIDユースキャンプ(Bigman& Fastman Camp)」で野澤武史さんが見つけてくださったからこそ。
だからこそ、いずれは野澤さんの下で、僕のような選手を発掘するような人材になっていきたいと思います。
福島 秀法 選手
5分しか出場時間がなかったことは悔しいですが、逆に5分間だけでもトップレベルでプレー出来たことは大きいと思う。この経験を次に繋げたいです。
昨年の3月に靭帯を損傷し、6月に手術を受け、福岡県予選が終わった後から1月までは受験に専念していました。この合宿に向け体を動かし始めたのは、1月から。今出来るベストは出来たのではないかと思います。
今日戦って感じたことは、即席チームにも関わらず阿吽の呼吸があること。肌で感じられて良かったですね。
15番の楢本選手とは中学時代からライバルであり、仲良くしていました。
修猷館高校を選んだのは、兄が通っていたこと、またその時に格好良い先輩たちが多かったことが理由です。楢本選手は東福岡高校に進みまたもライバルとなりましたが、「いつか倒す」をモチベーションに3年間過ごしました。
高校卒業を迎えた今、改めて自分の選択は間違っていなかったと思います。修猷館は高校からラグビーを始めた人も多く「こういう考え方もあるんだ」と学びも多かったです。
4月から早稲田大学に進学します。ウイングやフルバックだけでなく、No.8にも挑戦してみたいと思っています。いつかはラグビー日本代表に、そして世界で働くという目標も追い続けたいと思います。