後半
長崎北陽台が前半から何度もチャレンジしていたのはラインアウトモール。
功を奏したのは、後半2分だった。
マイボールラインアウトから2番・末次晴登選手が押し込み、まずは5点を返す。
しかし成章もすぐに反撃。
後半7分、敵陣22m内でのラインアウトから共同キャプテンのうちの1人、3番・森山選手にボールが渡ると、力強いボールキャリーで数mのゲイン。
外に開けば、13番・森岡蒼良選手が飛び込んだ。
ゴールキックも成功し5-19。リードを広げる。
「向こうずっと喋ってるやん。喋り負けてるよ!」
インゴールで組まれた北陽台の円陣で掛けられたのは、自分たちのエナジーアップを促す声だった。
すると、スタンドオフの50:22キックから陣地を広げた長崎北陽台。
ラインアウトモールからの抜け出しで最後は6番・亀井秋穂選手が切り込み、トライを奪った。
12-19、7点差まで詰める。
その後も、互いに攻撃が続く。
同点・逆転を狙いたい、長崎北陽台。
守り切りたい、もう1トライ狙いたい京都成章。
全力でぶつかり合う音が何度も響く。
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しかしそのまま、ノーサイドの笛。
京都成章が、準決勝進出を果たした。
前進で喜びを表す京都成章の選手たち