NECグリーンロケッツ東葛
試合終了の笛が鳴っても、そして試合後の記者会見でも、笑顔はなかった。
1部に残留はした。しかし試合には負けた。
その重みを、グリーンロケッツ東葛の選手たちは受け止めていた。
試合中、特に後半になるとピッチの中からひと際響いたSH田中史朗選手の声。
「声掛けだけすれば負けることはないと思っていた。正直、声を掛けないと切れてしまう選手が何人かいる。その人たちのスイッチを切らないように、と声を掛けていました。」
後半30分を過ぎ、逆転のトライを取られた後のハドルで、田中選手はチームメイトを呼び寄せる。
そして電光掲示板に表示された時計を指差し「見てみろ、あと10分だよ!」と熱く、力強く声を掛けた。
悪い部分が出てしまい、前半は翻弄されてしまった。そこを修正出来たことは今までチームとしてやってきこたことが浸透してきたのかなと思う、と話した田中選手。
「自分たちのラグビーが見えかけてきている。来季は、それを確立していきたい。」
加入1年目の選手も多かった今シーズン。だから目指すはオフシーズンの間にも成長し、来年のリーグワンを迎えることだ。
3季連続、リーグ戦での実践勝利なし。
来季こそ勝利を、と全”緑”応援のファンへ誓う。
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ロバート・ テイラーHC
ファンのみなさま、大阪まで足を運んでくださってありがとございます。たくさんのグリーンのファンを見ることが出来て嬉しく思います。みなさまのためにプレーすることが出来ました。
流れが悪い中、田中選手やレメキ選手など国を代表して戦う経験を持つ選手たちが、ゲームをまとめてくれました。リーダー陣のお陰です。
レメキロマノラヴァ ゲームキャプテン
タフな試合でした。前半は気持ちがそんなに入ってなかったですよね。だから「1部に残りたいんだったら、もっと体張って」と仲間には伝えました。
試合には負けましたが、ただ結果として2試合を通して勝つことが出来た。それがチームとしてのゴールでした。
アップダウンの激しいシーズン。タフでしたが、来年はもっと勝つためにやるべきことを続けていけたらと思います。