トップリーグ最後の王者であり、リーグワン初代王者を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツが、決勝ウィークにオンラインでインタビューに応じた。
決勝に向けての12名の声をお届けする。
稲垣啓太
決勝を控えていますが、特別なことをやろうという気持ちはありません。
自分たちが積み上げてきたものを発揮できれば、結果はついてくる。
自分たちを信じています。自分のやるべきことをやりたいと思います。
平野翔平選手
今季は先発3番が多かったですが、決勝ではルースヘッドの1番にまわります。
1番のリザーブとしての仕事をきっちりと遂行し、リーグワン初代チャンピオンになりたいと思います。
スクラムは今シーズン順調で、プレッシャーも与えられていたしチームの武器となっていました。決勝でも今までやってきたことを普段通り出していければ、セットプレーからワイルドナイツのペースを掴めるのかな、と思います。
堀江翔太選手
今年は「目の前の試合に集中し、1試合1試合成長していこう」という話をずっとしていました。
感じる成長は、クロスゲームになった時に勝ち切れていること。昨季以前だったら負けていたのでは、と思います。
決勝戦は、僕たちが思い描く戦術・戦略にどれだけ近づけるか。どれだけ、戦術・戦略に基づくアタックやディフェンスが出来るか、にこだわりたいと思います。
準決勝よりも成長した姿を見せたいですね。成長の余地はあります。
藤井大喜選手
今季試合に出場したのが2試合。どちらもリザーブからの出場でした。
RH大阪戦は不甲斐ない形で試合を終え、GR東葛戦は自分のやりたい形を出せた試合だったと思います。
2試合を経験する中で段々調子が上がってきて、ワイルドナイツに加入して初先発が決勝戦。緊張しているし不安な面もありますが、どれだけチームの勝利に貢献出来るか、自分の役割を精一杯やっていきたいと思います。
試合メンバーが発表された火曜日の朝、ロビー・ディーンズ監督から直接「先発だ」と伝えられました。その日、次の日ぐらいまでは四六時中決勝のことを考えてしまって。足や手が震えるぐらい緊張していました。
その中でも、坂手キャプテンや稲垣選手たち先輩方が「大丈夫だから頑張れ」とサポートしてくれたので、今日までに心を落ち着けて「やってやるぞ!」というマインドで落ち着くことが出来ています。
僕が決勝で先発、ということを予想していた人は誰一人と言っていいほどいなかったと思います(笑)高校や大学の同級生たちが連絡をくれて、未だに自分でも実感は沸かないですが光栄なことだと感じます。
ジョージ・クルーズ選手
いちプロアスリートとして、ファイナルというビックゲームで自分のキャリアを終えられることを嬉しく思います。
ラグビー選手としてある中で、母は一番のサポーターでいてくれました。私のために時間を犠牲にし、ピッチ内外でサポートし続けてくれています。
私の現役を終える試合を観に来られたことを心から嬉しく思います。
布巻峻介選手
内容の良し悪しがある中で、勝ち続けられたことは良かったです。
僕に求められていることは運動量やブレイクダウン周りのこと、そしてバランスを取ること。
試合を重ねる毎にレベルもあがってきたので、自信を持って決勝戦に挑むことが出来ます。あとは培ってきたものを全て出すだけです。
埼玉ワイルドナイツの練習量は少ない方ではないでしょうか。フィットネス、ウエイトも量でという観点では他チームと変わらないと思います。
その中でこだわっているのは、質です。試合中、いかに無駄な動きをなくして最終的に走り切ることが出来るか。
S&Cコーチが少ない時間で高い質を保ちながらも体のバランスを崩さないようメニューを組み立ててくれていることが、結果に繋がっていると思います。
また頭を使う、考えないと出来ない要素が練習に含まれています。コーチもすぐに答えを与えることはありません。ロビーさんも練習の時にはほとんど黙っているんですよね。
言いたいこともいっぱいあるでしょうが、そこを言わずにグッと堪えて僕たちに修正出来る能力を試してくれているのかな、という感覚です。
内田啓介選手
埼玉ワイルドナイツの9番として何が必要か。
準決勝は出場しませんでしたが、決勝のイメージを抱きながらその間も練習をしてきました。
決勝戦では絶対、ハーフ団のどちらかが慌てる時間がやってくると思います。ですがどちらかが冷静であれば、問題はありません。
僕が山沢をコントロールしながら、そして山沢が僕をコントロールしながら、お互いが落ち着かせ合いながらチームをまとめて前に進めたいなと思います。
小山大輝選手
今季はリザーブからの出場が多かったですが、チームに勢いを与えられていると思います。
決勝はリーグワン初の優勝を目指す上で、自分の役割を通しきりたいです。
埼玉ワイルドナイツは、リザーブの選手に代わっても戦力が落ちません。むしろ堀江さんたち元気な選手が入って、ボールを動かせる場面も多いと思います。
その一番の理由は、理解度の高さ。戦術をチーム全体で理解していることが、勢いを与えていると思います。
山沢拓也選手
決勝戦では今までやってきたこと変わらず、自分らしいプレーが出来れば良いなと思っています。
もちろんチームとしても、今までやってきた自分たちらしいラグビーを決勝戦で1試合通してやりきりたいです。
スタンドオフのポジションで出場した時には、どこか「上手くやろう」としていた自分もいました。
「自分の出来ることだけをやろう」と割り切って試合に挑むようになってからは気持ち的にも楽になりましたが、それは15番としてスタートから出場した経験があったからこそ変えられたマインドです。
試合準備の段階で上手くいかなくても、そこで落ち込み過ぎず不安になりすぎず、ということはこれまでのシーズン以上に気を付け、チームに支えてもらいながらプレー出来ていると感じます。
ハドレー・パークス選手
この試合をもって引退する選手たちもいます。
最高の送り出しになるよう、準備したいと思います。
ディラン・ライリー選手は、コンビを組んでやりやすい選手。全てにおいて質が高く、彼がこれから成し遂げていく道が楽しみな選手です。
竹山晃暉選手
昨シーズンは決勝トーナメントから出られず、悔しかった。
だから今年は周りに感謝し、一瞬一瞬のプレーを大切にしながら、ファイナルという場で恩返しが出来ればなと思います。
残り1戦。どうせなら笑って終われるように、泥臭くシンプルにプレーしていきたいです。
野口竜司選手
初代チャンピオンに向けて良い準備が出来ています。決勝戦が楽しみです。
ブレイクダウンへのプレッシャーと、そこはいらないという判断、横とのコミュニケーションが今年は凄く良いです。
ディフェンス面では、ウイングとのコネクションが非常に重要です。ハイボールの面でも、プレッシャーを掛けていきたいと思います。