流経柏、國學院栃木にリベンジを果たす!Aブロック決勝は東海大相模×流経柏に<1日目試合レポート>|R4年度 第70回関東高等学校ラグビーフットボール大会

Fブロック

埼玉県立深谷高等学校(埼玉)×早稲田大学系属早稲田実業学校(東京)

前半は互いにスコアレス。

自陣深くまで早実が何度も攻め込んだが、守り切った深谷。ラインアウトモールをタッチに押し出したり、ラインアウトにプレッシャーを掛けノットストレートを誘ったり。4番・黒澤陽選手は、インゴールを真後ろに背負いながらジャッカルを決めた。

「ポジティブな前半の折り返しだった」と深谷・山田久郎監督は話す。

しかし後半早々、一つのプレーが試合を分けた。

キックの蹴り合いになると、早実が蹴ったボールは深谷陣ゴールまで届く。

そのボールをドロップアウトすれば、ゴールラインドロップアウトから試合は再開。すると早実はあっという間にカウンターを仕掛け、瞬く間に5番・遠藤直輝選手(2年生)がトライを取り切った。

「あのボールをドロップアウトするのではなく、タッチに蹴り出すという選択肢を持たせてあげることが出来なかった。ラグビーを落とし込む時間とゲーム経験の少なさが影響した。」と山田監督は振り返った。


早実15番・池本晴人キャプテンは、切れのあるステップで何度も大きく陣地を広げた

結果は、22‐7で早実の勝利。

それでも悲観することはない。深谷高校名物は、なんと言っても『夏の伸び代』である。

「現在、5名のラグビー部OBが教育実習に来てくれています。毎年多くの卒業生が戻ってきてくれており、1人も実習に来なかった代はこれまでありません。それが深谷高校の文化として、当たり前に根付いているんですよね。すると面白いのは、その教育実習生の代の他のOBたちも、一緒に教えに来てくれるようになる。アタック・ディフェンスの練習相手になってくれたり、細かいスキルを教えてもらったりしています。」

年ごろの近い、身近な憧れの先輩たちが教えてくれるから、生徒たちの吸収も早い。

だから「これからの伸び代、絶対に良くなることを確信している」と断言する。

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その伸び率を最大にするためにも、マネジメント側には「成功体験を生み出すこと。そして花園予選にピーキングを合わせるスケジュール管理」が求められるという。

深谷のラグビーをするという覚悟。深谷でラグビーをするプライド。

それらを生徒たちが徐々に積み重ねながら、冬を迎える。

「今日も先発7人が下級生。リザーブにも4人の1年生が入っていますが、1名は必ず途中で出ることが決まっています。彼ら下級生の伸び代を考えると、めちゃくちゃ楽しみです。(山田監督)」

関東大会2日目は、佐野日大と戦う。一つでも多くの、ポジティブな収穫を。


飯塚祐真選手(2年生)は1年次でのフルバック・センターを経て、今年度スタンドオフへ

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