東福岡、2度の逆転でベスト4進出。「信頼できる仲間がいる」|第9回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会 2日目

今大会、東福岡が初めてリードを許した試合がカップトーナメント2回戦の茗渓学園戦。

1度ならず2度、ポイントリーダーの座を明け渡した。

最初の得点は東福岡。

前半終了間際に6番・上嶋友也選手がトライを決め、僅か5点のリードで折り返すと、後半は茗溪学園の勢いに圧力を受ける。

茗溪学園がマイボールのスクラムを組むと、8番・田村優太郎選手が抜け出しおよそ50mの独走トライ。コンバージョンゴールも成功し、茗溪学園が2点をリードする。

この大会初めて逆転を許した東福岡は、しかし次のキックオフでしっかりとボールを確保。1番・舛尾緑選手がハイボールに競り勝つと、すぐさま隣の15番・高本とわ選手にボールを託す。そのままこちらもお返しとばかりの独走トライ。7-10、再び東福岡の3点をリードに変わった。

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再度の逆転は、後半6分。東福岡ボールのラインアウトを茗溪学園がスティールすると、8番・田村選手が2本目のトライ。12-10、再び茗溪学園が2点を先行する。

残り時間も少なくなり、勝負の行方はラストワンプレーに。

すると次のキックオフ、ボールを手にしたのは東福岡2番・大川虎拓郎キャプテン。しっかりと競り勝ち陣地を押し上げると、10番・西柊太郎選手にオフロード。すると西選手が倒されながらもしっかりとラックを作り、12番・高木城治選手がサポートに入る。大川キャプテンが球を出すと、受け取ったのは7番・永井大成選手。そのままラックサイドを縦に走りきって、タックルを受けながらの逆転トライ。

東福岡がシーソーゲームを制し、準決勝へと駒を進めた。

逆転された後のキックオフボールを2度ともしっかりとマイボールにした東福岡。

「ラグビーというのは一人ひとり役割があって。自分たち(舛尾選手、大川キャプテン)はハイボールをキャッチするためにここに来ている。2年生の時から練習してきた成果が出たかな、と思っています。」とは大川キャプテン。

例え今大会初めてのリードを許そうとも「これだけ信頼出来る仲間がいるので。落ち着いてやっていこう、と思っていました」とチームの結束力を滲ませた。

大会最終日は、第4回大会以来4度目の王座を目指す2試合が行われる。

「優勝という大きな目標はありますが、目の前の試合にフォーカスしていかないと足をすくわれると思う。まずは目の前準決勝に全力で準備していけたら、と思います。」


決勝トライの後、仲間たちの手の先には大川キャプテンの頭が。仕事を果たしたチームメイトを称える

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試合後コメント

稗田新コーチ(セブンズチーム監督)
ドキドキしましたね。明日は目の前の1試合1試合に勝っていき、終わったら全部勝っている、という状態に出来たらいいなと思います。

西柊太郎選手
1試合目の相手は京都工学院。キツい試合になると思っていましたが、自分たちのやりたいラグビーが出来て良い形で茗渓戦に臨むことが出来たと思います。

(茗溪学園戦での逆転トライに繋がるラックを形成したことについて)トライ数は一緒でしたが、自分のコンバージョンゴール差で負けていた。それを取り返そう、という思いで最後の力を振り絞りました。

永井大成選手
(大川)虎拓郎が取って、(西)柊太郎に繋いでのラックからボールをもらいました。ラックサイドは敵が多いエリアなのであんまり行かないでおこう、という約束だったのですが、気持ちが前に出すぎちゃって「行ってやろう」と思って走りました。

準決勝に進めること、ホッとしています。準決勝・決勝でも自分の持ち味を発揮していいゲームメイクしていきたいと思います。

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