ベスト4出揃う。キーワードは『バースト』『恩返し』『プライド』『楽しむ』|いちご一会とちぎ国体 ラグビー少年男子2回戦

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」のラグビーフットボール競技会が、10月2日(日)から始まった。

第2日目は少年男子の2回戦が計4試合行われ、ベスト4が出揃った。

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試合概要

「いちご一会とちぎ国体」第77回国民体育大会 ラグビーフットボール競技 少年男子2日目

【日時】
2022年10月3日(月)

【場所】
佐野市運動公園 清酒開華スタジアム

※1回戦の模様はこちら

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試合詳細

福岡県(選抜)×秋田県(選抜)

試合開始直後から福岡県の4連続ノーホイッスルトライ。

11番・上嶋友也選手、6番・大川虎拓郎キャプテン、8番・生島拓海選手、2番・田中健太選手がそれぞれフィニッシャーとなって、スコアを重ねた。

初めてのセットプレーは前半10分。秋田県ボールのラインアウトを、福岡県がスティールした。

秋田県はブレイクダウンでも福岡県にジャッカルを許し、思うように攻撃を続けることができない。

選手たちからは「相手は難しいことやってないよ!刺さろうぜ、タックルだよタックル!」の声が飛ぶ。

福岡県5つ目のトライは、ラインアウトモール。

15番・石原幹士選手が後ろから掛けた「ケンタ行っていいよ」の声で、HO田中選手は迷わずインゴールに飛び込んだ。

6つ目のトライはFB石原選手が抜けた後、外に振って7番・藤井達哉選手がグラウンディング。

7つ目は敵陣22m付近でのラインアウトから、5番・舛尾緑選手が中央で縦に切り込みトライを決めた。

8つ目は石原選手の、9つ目は大川キャプテンのインターセプトからトライを奪えば、前半最後にもラインアウトモールから2番・田中選手がハットトリックを決める。

福岡県は前半だけで10トライ。そしてペナルティ数0という規律の高さも見せ、66点のリードで折り返した。

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後半スタートから6名の選手を入れ替えた福岡県。攻撃は続く。

後半3分、17番・中山健太郎選手がラインアウトモールから仕留めれば、その2分後にもキックオフキャッチから14番・馬田琳平選手が右の大外でトライ。

後半10分にはこの日唯一となるペナルティをとられたが、ディフェンスから再び流れを引き寄せる。

No.8生島選手がドミネートタックルを決めると、そのまま生島選手自身がラックからボールを掻き出せば、ポール真下に飛び込んだ。

「その1つ前のプレーで、タックルで負けてしまっていた。取り返すぞ、という気持ちで頑張りました」とは、生島選手。

福岡県・松井裕平監督は「何度もタックルに入ってくれた」とこのゲームのMVPの1人に挙げた。


まだまだ当たり負けしている部分があった。準決勝ではディフェンスでの良いタックルからトライに繋がるプレーをしたい。(生島選手)

14本目のトライは、またもやキックオフキャッチから攻撃を続け右ウイングの馬田選手がトライ。

後半21分には左ウイング上嶋選手のキックパスに23番・瓜生丈道選手が追いつき、9番・高木城治選手、20番・中川一星選手と繋げてジャンピングトライを決めた。

後半22分のコンバージョンゴールで100点を超えると、最後はマイボールスクラムでNo.8生島選手がボールを投入。オープンサイドに振り直した所、13番・吉良陸人選手が蹴り上げたキックパスに20番・中川選手が追いつきトライを決めれば、ゲームセット。

108-0で、前回大会王者の福岡県が準決勝進出を果たした。


SH高木選手のプレイスキック成功率は16分の14。難しい角度からのキックが成功すると、学校観戦で訪れていた地元の児童・生徒からも歓声があがった

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福岡県・松井裕平監督(福岡工業高校)

今年の3年生はコロナの影響で16歳カテゴリー、17歳カテゴリーという準備期間がなかった。

スタッフも久しぶりで準備に難しさもあったが、とにかく気持ちを一つにと練習に取り組んできた。その結果が今日は体現できたのではないかと思う。

スローガンは『Burst(バースト)』。コロナ禍で色んなものを我慢してきたからこそ、気持ちを爆発させよう、思い切ったプレーをしよう、という気持ちを込めた。

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