高鍋は開幕戦を完封勝利で報徳学園戦へ。倉吉東は「一つの伝統を作った3年間」|倉吉東×高鍋|第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦

60分の物語

倉吉東:ワインレッドジャージ、高鍋:緑白ジャージ
38点のビハインドで前半を終えた倉吉東。
10番・坂根連太朗キャプテンは「自分たちの目標が定まっていなかった」と感じたという。
だから後半は、仲間に小さな目標を与え続ける。
「まずは5分耐えよう。」
それができたら、「今度は10分耐えよう。」
一歩一歩目の前に道を示すことで、徐々に失点を抑えることに成功した。
4名のマネージャーを含め、部員数はわずか23人。
鳥取県代表・倉吉東高校は、県予選で試合をすることなく花園出場を決めた。
仲間とラグビーをすること、15人対15人で試合をすること。
どれもが難しかった、高校3年間。この日の試合登録メンバーも、きっかり15人。交代する選手はおらず、15人で戦い抜いた。
坂根キャプテンは言う。
「僕たちの代で東高ラグビー部が終わるわけではない。一つの伝統になれたかな、と思います。」
5年ぶりの花園という一つの伝統を作った3年間に、胸を張った。
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一方、完封勝利を決めたのは高鍋。しかしキャプテンの14番・中津留真ノ介選手は「開幕戦という緊張があった」と振り返る。
「思うように自分たちのラグビーはできなかったが、まずは勝てたことに一安心」と胸をなで下ろした。
高鍋は次戦、Aシード・報徳学園と対戦する。
「自分たちが今までやってきたことをしっかりと発揮すれば、勝てない相手ではないと思う。しっかりと自分たちの高鍋ラグビーを見せていきたい。(中津留キャプテン)」
素早い展開ラグビーで、勝機を伺う。

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