熊本工業
3年ぶりに掴んだ花園の舞台。
19点差が開いた後半24分、チームは一つの誓いを立てる。
「チームみんなで、1トライ取って帰ろう。」
気持ちが形となって表れたのは、試合終了間際。
ゴール目前でのラックから、左に持ち出した3番・迫田優輝選手がゴール中央に押し込んだ。
コンバージョンゴールも成功し、7点を獲得。
「最後のトライは、3年間の想いが込められたトライでした。」
2番・石橋世之和キャプテンは、涙を流しながら言った。
「僕たち3年生にとっては、初めての花園。第1グラウンドでプレーできたことも、良い思い出です。家族はもちろん、友だちも数多く熊本から応援に来てくれていました。感謝しています。」
そして、1・2年生に願う。
またここに戻ってきてほしい、と。