3月22日(水)、アイルランド・ダブリンにてU19アイルランド代表と対戦した第48期高校日本代表。
前後半35分ハーフで行われた試合は、高校日本代表が22-19で勝利を手にした。
強風の中始まった第1戦目。
風下の影響か、試合序盤はなかなか思い描くアタックの形を作り上げられない。
だからこそ、ディフェンスから。接点で負けず、早い出足でプレッシャーをいくつもかけると、相手のハンドリングエラーを立て続けに誘った。
前半18分。
敵陣深くに入り込んだ日本だったが、パスがインターセプトされると相手プレイヤーに独走を許してしまう。
しかし、最後まで諦めない。インゴールに蹴り込まれたボールを先に地面をつけたのは、15番・矢崎由高選手だった。
桜のジャージを付けている者としてのプライド。ゆえに、ピンチはチャンスへと変わる。
そのゴールラインドロップアウトをキャッチした相手選手がノックオン。マイボールスクラムを獲得すると、スクラムコラプシングを誘った。
そこからNo.8藤井達哉選手が大きくゲインすると、またしても相手のペナルティを誘う。敵陣22m付近からショットを選択し、9番・髙木城治選手がペナルティゴールを蹴り上げたが、ここは惜しくも外れてしまった。
すると相手が蹴り上げたボールをキャッチした日本は、そこから左のオープンサイドに素早く展開し、15番・矢崎選手、7番・大川虎拓郎キャプテン、6番・松沼寛治選手らが繋ぐ。
最後は11番・トゥリマファ・トゥポウ選手が力強く走り抜き、トライを決めた。
この日何度か左サイドでの攻撃を仕掛けていた日本。前半21分、ようやくその形が実った。
残念ながらコンバージョンゴールは外れ、まずは日本が5点を先制する。
キックオフリスタートでジャッカルを決めたのは、4番・石橋チューカ選手と10番・伊藤龍之介選手の2人。同時に手を伸ばし、ボールを奪い取った。
だがその後日本のボールは繋がらず、自陣22m付近で相手ボールスクラムを与えると、アイルランドのキャプテンを務める2番Stephen Smyth選手が個人技で抜き去りトライ。
ゴールも成功し、5-7と逆転を許した。
日本が再びのチャンスを得たのは前半33分だった。
ゴール前で何度かトライチャンスを得ると、14番トゥポウ選手、5番・物部耀大朗選手らがボールキャリアーとなりゴールラインに迫る。
一度はターンオーバーを許したが、直後に一人ラックを越えていったのは8番・藤井達哉選手だった。7番・大川虎拓郎キャプテンらが続きボール奪い返すと、ペナルティを得る。
すると10番・伊藤選手が右隅に素早くキックパスを蹴り込んだが、ここは残念ながらタッチインゴールを割った。
ドロップアウトから続くチャンス。
相手が蹴り返してきたボールをしっかり確保すると、15番・矢崎選手、6番・松沼選手らが粘りながらボールを繋ぐ。
SH髙木選手がグラウンド中央にいた12番・西柊太郎選手へと飛ばしパスを放れば、西選手はそのまま巧みなステップワークでディフェンダーを幾人も交わした。
およそ30m程ゲインした所でサポートに走り込んでいた3番・森山飛翔選手にボールを託し、森山選手はそのままインゴール中央へと飛び込んだ。
9番・髙木選手のコンバージョンゴールも決まり、12-7。
5点のリードで、前半を折り返した。