6月9日(金)に開幕した、第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会。
6月10日(土)から行われる男子15人制の試合に先立ち、9日(金)には女子15人制公開競技が行われた。
試合概要
東関東 12 – 17 西関東
ファーストトライは西関東。
テンポよくボールを繋ぐと、最後は11番・丸山希香選手(埼玉県立深谷高校)が縦に当たってトライ。
15番・青山羽菜選手(関東学院六浦高校)のコンバージョンゴールも成功し、前半3分、7点を先制した。
続く得点も西関東。
スクラムで得たペナルティからクイックで展開すると、細かく繋いだ先で12番・加藤璃子選手(正智深谷高校)が押し込んだ。
「みんなが繋いでくれたボールを、最後自分が取り切ることができました」と笑顔を見せる。
前半8分、0-12とリードを12点に広げ、前半を折り返した。
東関東の反撃は後半1分。
キックチャージから7番・二出川知香選手(麗澤高校)がボールを手にすると、そのまま走り切る。
12番・高杉漣選手(流通経済大学付属柏高校)のコンバージョンゴールも成功し、7-12と詰め寄った。
その後も一進一退の攻撃が続いたが、最後は互いに1トライずつ重ね試合終了。
12-17で、西関東が勝利を手にした。
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観客席には保護者やチームメイトらおよそ100人が駆け付けた。
そのうちの一角を占めた深谷高校の選手たちは、後半になるとトライの度に「T・R・Y」の掛け声で祝福を表す。
実はこの応援も、深谷高校の選手たちにとっては高校生活で初めての経験だった。
「コーチの方々に『やってみれば?』と言われ、やり方を教わりました」と話すは、深谷高校・馬場健太キャプテン。
その場で教えてもらった通りに、初めての声出し応援を経験した。
その声援が「嬉しかった」と話したのは、西関東2番・小玉陽菜選手(正智深谷高校)。
ファーストトライを決めた丸山選手も「貴重な経験でした」と喜んだ。
「私たちは、集まったばかりのコンバインドチーム。最初はグラウンドが静かでしたが、周りが盛り上げてくれたから楽しくプレーできたと思います。(加藤選手)」
少しずつ、かつての高校ラグビーが戻ってきた。