3年前に創部した山梨学院にとっては、これが初めての関東大会出場。
試合後、加藤賢正キャプテン(フッカー)は「緊張して上手くいかない所もありましたが、勝てて良かった」と胸を撫でおろした。
昨年の関東大会は、地元・山梨県で行われた。
だが出場権を手にできず。当時は、運営補助として競技会場周辺の整備を行った。
あれから丸1年。
今年は山梨県の第1代表として、ジャージをまとった。
高校日本代表の第1次候補に選ばれた雨宮巧弥選手
ニュージーランドやフィジー出身の外国人選手たちが強力な縦への突破を見せると、トライを重ねた。
後半に決めきった4トライ。関東新人大会の頃よりもよりパワフルに、よりチームプレーに磨きがかかった姿は、更なる成長をも予感させた。
「この関東大会で、一つの成果を得られたと思います。それと同時に、意識を変えれば、変えられる部分が多いことにも気付きました。次に繋がるような試合ができたのではないかな、と思います。(加藤キャプテン)」
まだ、道半ば。
間もなく、完成度を追求する夏を迎える。
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この日インパクトを残したのは、2年生フルバックの篠原悠士選手だった。
小学5年生でラグビーを始めると、最初はセンター。ウイングを経て、高校入学後にフルバックへと転向した。
ハイボールの蹴り合いとなったこの日、幾度となく確実にキャッチすると、最後尾から蹴り返したパワフルなキックには観客席からも声が上がった。
「ボールを見て、しっかりとキャッチするように意識しました。」
高校入ってから身についたというキック力で、強力なFWの押し上げに一役買った。