長野県上田市菅平高原・サニアパークにて行われている、第10回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
大会2日目となる7月16日(日)には決勝トーナメントの1回戦、ならびに準々決勝が行われ、神奈川県代表の桐蔭学園は優勝した第6回大会以来となる準決勝進出を果たした。
この日の対戦相手は、ともに関東勢。
1回戦では流経大柏と、準々決勝では國學院栃木と相まみえた。
流経大柏との一戦では、苦しい試合序盤の戦いが続いた。
先制トライを許すと、後半1分まで7-7の同点。
しかしハーフタイム明け、ラックを作らずオフロードで放るプレースタイルに変更すると、後半2分から一気に3連続トライを畳みかけ試合を決めた。
22点目が入った時、力強く右手で拳を作ったのは萩井耀司選手。
「流経さんとは練習試合もしていて、馴染みのあるチーム。前半は自分たちのペースに持っていけませんでしたが、後半に改善できた。去年も一昨年もこの場で負けているので、勝った喜びがすごくありました。」
気持ちは、自然と表れた。
続く準々決勝・國學院栃木戦でも、最初のトライは奪えず。
開始早々のトライで相手の勢いに飲まれてしまうかと思われたが、間違いのない縦への強さと確実なパスワークで、逆転勝利を収めた。
「やっと自分たちらしいプレーができた」と明るい表情を見せたのは、中森真翔キャプテン。
1日目よりも目に見えてたくましく、そしてハキハキと大きな声で受け答えをした。
たった1日しか経っていないが、キャプテンとして過ごしたこの24時間での成長に、思わず目を見張る。
キャプテン自身が「大会を通してチームは成長できている」と感じているその充実感が、まずは自身の振る舞いに溢れた。
準決勝の相手は、前年度優勝校の報徳学園。
超高校生級セブンズチームを相手に、超高校生級のラグビー力を有するチームとして戦いを挑む。
「今日、いろいろなメンバー構成で試合ができたことは大きいと感じています。誰がピッチに立っても、遜色ないプレーができることが自分たちの良い所。明日もこのままの調子で1勝を重ねて、優勝を目指していきます。(中森キャプテン)」