スローガンは『メイク・ブロッサム』。U17日本代表、韓国代表に64-0で勝利|第31回 日・韓・中 ジュニア交流競技会 和歌山大会

桑原立監督(名古屋西)

選手たちにとっては初めての代表活動。何かしら光るものがあって集まったことは間違いないのですが、現段階では『ただの高校2年生』です。

自他共に認める日本代表とは何か。そしてそんな日本代表になるためにも、このキャンプのテーマを『メイク・ブロッサム』としました。『開花しよう』が我々のゴールです。なので選手たちには「これが最初で最後の代表になったら意味ないよ。高校代表、U20、フル代表を担う人材になりなさい」ということを伝えています。

様々な近代ラグビーがありますが、今回は正面突破を図ります。まだ100%ではありませんが、今日はしっかりとそれを体現しようとする姿勢が見て取れたので、良いゲームだったなと思います。高校生は、1日1日経験を積むごとに成長していきます。最終日まで成長し続けてほしいな、と願っています。

ーー野口健選手をキャプテンに据えた理由は
関東のブロックトライアウトを視察した時から、彼のミーティングでの立ち振る舞いを見ていました。セレクションマッチ、そしてコベルコカップでのプレーを見て、もう間違いない、と。
今日ここに至るまでも、そして今日のゲームでも、間違いなくこの世代のキャプテンにふさわしい人間だと感じています。僕が言わんとすることを彼が言ってくれますし、視座が違います。仲間からも「ケンさん」と呼ばれているほどです。

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監督が「間違いなくこの世代のキャプテン」と信頼を置く野口健キャプテン(流経大柏)

U17のメンバーが決まり、オンラインミーティングが開かれたのですが、その前日に監督から電話でキャプテンになることを伝えられました。このチームは9日間限り。とにかく基本的なことを徹底しよう、と準備をしてきました。今日はそれが表れた試合になったのではないかな、と思います。

僕たち自身で決めたこのチームの目的は『想像を超える』です。色んな人が想像するU17日本代表としてのイメージやプレーを超える、それを合言葉にチームを作り上げてきました。今日の試合ではミスも多かったですが、「力勝負で勝って裏に出られている」とポジティブに捉えています。後半は前半よりも自分たちでコントロールできていた部分がありました。

キャプテンとして、チームが変わり始めていることを実感しています。全員が話すこと、全員がリーダーシップを取ることが大事だと考えているのですが、今日は試合中にNo.8の瓜生やスタンドオフの小林が積極的に話してくれました。僕やバイスキャプテンの名取ももちろん喋りますが、そういう面は良かったなと思います。

初めて桜のジャージーを着て歌った日本国歌は緊張しました。相手が大きいので、先手を取るしかない、と覚悟が決まりました。

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この年代が最初に手にできる桜のジャージーの10番を掴んだ小林祐貴選手(慶應義塾)

桜の10番をつけられたこと、めっちゃ嬉しかったです。楽しみの方が大きかったので、特に緊張することもありませんでした。

代表チームなので、バックスはスキルが高く、ボールキャリーもみんな良いです。スタンドオフとしてそこにボールを供給すること、良いランナーに走ってもらえるようゲームメイクを意識しました。ゲームコントロールという観点では良かったと思いますが、僕自身の持ち味であるランは活かしきれなかったので、次の試合ではラインブレイクを狙いたいと思います。

昨日の高校野球、甲子園決勝戦はみんなで観ていました。野球部が頑張ってくれると「俺たちもやってやろう」という気持ちになります。クラスメイトも出場していたので、僕も「明日の試合頑張ろう」とモチベーションを上げてもらいました。

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ラグビー歴1年半で桜のジャージーにたどりついた小菅隼輝選手(鷲宮)

(桜のジャージーを着れたことは)率直に嬉しいです。身長が高い(194㎝)ので、ラインアウトなどでの高さの面で期待されていたのですが、今日はあまり活かすことができませんでした。中国戦では高さを活かせるように頑張っていきたいです。

鷲宮高校の先生や仲間からは「自分ができることを精一杯やってこい」と送り出されました。ふだん自分のチームでは経験できないようなスピードやコンタクトの強さだったので、自分はまだまだ頑張らなきゃな、と痛感した所です。

早い展開のラグビーだと体力が足りないので、まずは体力をつけて、体力のあるFWになりたいと思います。

ラグビーを始めたのは、高校に入ってから。小学校から同じ学校に通う先輩に誘われたことがきっかけです。身長が活かせるスポーツを今までやってこなかったので、良いスポーツを見つけられたな、と思います。高校に入ってから3㎝伸びているので、2メートルに到達できるよう頑張ります!

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