9月9日に迎える関東大学ラグビーの開幕に先立ち、関東大学対抗戦Aグループ及びリーグ戦1部の合同記者会見が9月4日に行われ、全16チームの監督が揃って抱負を語った。
各大学、各種SNSを駆使したチームアピールも始まっている。ぜひ、お気に入りの学校や選手を見つけて、「今年限りのチーム」が目指す学生日本一の戦いを、ともに楽しんで欲しい。
関東大学対抗戦Aグループ
帝京大学
監督:相馬朋和(帝京大学出身)
主将:江良颯(4年、大阪桐蔭高校出身、HO)
スローガン
『Enjoy&Teamwork』
今年度も日本一に向けてチーム一丸となり努力の日々を過ごしております。
今年のチームの雰囲気
真面目で一生懸命。
チームが選ぶ、注目選手!
①江良颯キャプテン、奥井章仁バイスキャプテン(4年、FL)
2人がリーダーとして日本一へ引っ張っていく。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①森山飛翔(1年、PR)、青栁潤之介(1年、WTB)
春、夏を超えさらなる成長を期待している。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
ひたむきさや粘り強さでは負けないチームになって欲しい。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
全チーム
明治大学
監督:神鳥裕之(明治大学出身)
主将:廣瀬雄也(4年、東福岡高校出身、CTB)
スローガン
『ONE MEIJI』
選手スタッフのみならず、OB・OG、応援してくれるファンの方など全ての方とひとつになって戦う組織でありたいという思いを込めた。スローガンの通り、部員全員が一体感をもって活動している。
今年のチームの雰囲気
ONE MEIJIのスローガンのもと、全員が一丸となっている。
チームが選ぶ、注目選手!
①全員
ONE MEIJIのスローガンのもと、全員が一丸となって戦うことが不可欠であるから。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①海老澤琥珀(1年、WTB)
高校日本代表に選出されず悔しい思いをしたが、新入生の中で一番早く紫紺に袖を通したから。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
セットプレーとフィジカル。下級生時代から中心選手だったメンバーが多くいること。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
昨年度最後に敗れた早稲田大学と、チャンピオンチームの帝京大学。
早稲田大学
監督:大田尾竜彦(早稲田大学出身)
主将:伊藤大祐(4年、桐蔭学園高校出身、SO)
スローガン
『WASEDA FIRST』
全部員が早稲田のことを一番に考える。全てにおいて早稲田が先手を取る。
今年のチームの雰囲気
キャプテン伊藤への絶対的な信頼感があり、チームとして無限の可能性がある。そんな雰囲気。
チームが選ぶ、注目選手!
①福島秀法(2年・FB/WTB)
潜在能力が高く、福島の成長がそのままチーム力に直結すると考えている。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①矢崎由高(1年、FB)
爆発力
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント、昨年の自チームとの違い、見どころ
練習量は負けません。コンタクト強度。ATチームに仕上がっていくことだと思う。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
帝京大学・江良キャプテン、明治大学・廣瀬キャプテン。
プレー・態度ともに素晴らしく、大学ラグビー界を代表する学生
慶應義塾大学
監督:青貫浩之(慶應義塾大学出身)
主将:岡広将(4年、桐蔭学園高校出身、PR)
スローガン
『surge』
急上昇や沸騰、突き上げるといった意味があります。辛い時やピンチの際もこの言葉を元に、勝利に向かって突き進んでいこう、という狙いで設定しました。辛い練習もこの掛け声でみんなで乗り切り、一体感が出てきていると思います。
今年のチームの雰囲気
真面目で謙虚な雰囲気。
監督が選ぶ、チームのターニングポイント
ラグビーとは厳しく、しんどいスポーツ。そこから逃げてはいけないということ、そして乗り越える大切さを伝えるために、チームが始動した2月、初めて冬合宿を実施した。茨城県神栖市に部員全員で向かい、砂浜でレスリングをしたり、長距離ランニングをしたりとラグビーボールを使わない、しんどい2泊3日の合宿だった。
チームが選ぶ、注目選手!
①岡広将キャプテン
主将としてチームをまとめるだけでなく、プレイヤーとしてもどんどん成長している。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①松田怜大(1年、WTB)
1年生らしからぬ堂々としたプレーでチームを引っ張ることができる。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
低いタックルです。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
全てのチームを警戒しています。慶應はそうでないと勝てないので。
筑波大学
監督:嶋﨑達也(筑波大学出身)
主将:谷山隼大(4年、福岡高校出身、No.8)
スローガン
『VROOM!!』
4年生が時間をかけ、今年のチーム理想を描き、設定した。春先には言葉だけだったものが、少しずつチームに浸透し、言動にもあらわれてきた。今後さらに、スローガンを象徴する姿を期待している。
今年のチームの雰囲気
4年生の努力もあって、一体感がある。
監督が選ぶ、チームのターニングポイント
春シーズンの最後に戦った天理戦。春季大会では最終的に突き放した展開が多く、厳しい試合を経験できなかったので、春の最後に天理さんに負けたことで『自分たちはまだまだ』だと非常に感じることができた。スクラムでも圧倒されたので、結局はここだよねと再認識もできた。
チームが選ぶ、注目選手!
①平石颯(4年、HO)
セットプレーの柱であり、中心となるアタッカー。
②白栄拓也バイスキャプテン(4年、SH)
チャンスとピンチの嗅覚。
③楢本幹志朗(2年、SO)
ゲームコントロールするうえで稀有な存在。
④髙田賢臣(4年、WTB/FB)
経験を積むごとに成長、ポジションを変えても変わらない貢献度。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①磯部俊太朗(1年、LO)
サイズがあり(190cm/110kg)、タックル&ボールキャリーで存在感。ハンドリングにも優れている。
②増山将(1年、FB)
トライを取り切る力
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
自律、攻撃力。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
対抗戦の相手全て。
立教大学
監督:元治裕一(立教大学出身)
主将:北川時来(4年、國學院久我山高校出身、SH)
スローガン
『BEAT』
昨年対抗戦Aで3勝を挙げることができました。(帝京大学、早稲田大学さんのおかげで)今年も対抗戦5位までが選手権に出場できます。あと一歩。あと一勝で選手権出場の可能性も。創部100周年の今年に新たなステージに進めるよう、部一丸となって練習に励んでいます。創部100周年で結果を残さねば。学生にはプレッシャーもありますが、謡的な目標達成に学生一丸となって練習に励んでいます。壁を破る、BEAT。
今年のチームの雰囲気
創部100周年の節目の年。プレッシャーはあるものの、プライドと誇りを胸に学生は部一丸となってそれに相応しいパフォーマンスを見せています。
監督が選ぶ、チームのターニングポイント
春季大会での日本大学戦。良いディフェンスで勝ち切れたことが、学生の自信に繋がった。そしてこのスタイルで今年は戦えるということが分かった試合になった。
チームが選ぶ、注目選手!
①中優人(3年、SO)
スタメンで言えば昨年からは4年生4人が抜けただけ。されど3・4・8・10番とチームの核が抜けており、その穴は大きい。とりわけ絶対的エースSO安藤を超える活躍ができるか、中優人が今年度のキーマン。
②佐久間翔梧(2年、PR)
同じくスクラムの要。絶対的信頼を持って託す。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①大畑咲太(1年、WTB)
持ち前のスピードと華麗なるステップで春シーズンから本領発揮。トライゲッターとして彼の活躍に期待するところ。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
勇敢でひたむきなプレーが、立教ラグビー部の理念。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
全ての大学、チーム。
青山学院大学
ヘッドコーチ:村松歩(青山学院大学出身)
主将:桑田敬士郎(4年、桐蔭学園高校出身、CTB)
スローガン
『Be a giver!』
与えられる受け身の姿勢の”Taker”ではなく、全ての部員が自ら考えて発信する”Giver”の集団となることで、チームの目標である大学選手権出場に向け、全ての部員が当事者意識をもってラグビーや勉強に取り組むことを目指している。春から毎日このスローガンを復唱し続け、トレーニング中に学年やレギュラー等の垣根を越え、現在では1年生も積極的にハドル内で発言するなどコミュニケーションの質が上がってきている。
今年のチームの雰囲気
伝統的なチームカルチャーである学年を超えた仲の良さは今年も健在だが、ピッチ内の競争に厳しさが出てきた。
監督が選ぶ、チームのターニングポイント
良いことも悪いことも含め、毎日何かしらの小さい事件がおきている。色んな意味で4年生が個性的。それぞれの主張をぶつけ合うことを繰り返しながら、最終的にまとまってきたと感じる。また菅平合宿には、昨年度の4年生・金澤春樹(現・花園近鉄ライナーズ)が2日間帯同。台風で新幹線がストップした中、日本海を迂回して来てくれた。そこで一つ、熱さを注入してもらったように思う。
チームが選ぶ、注目選手!
①安部駿亮(3年、PR)
スクラムストレングス。
②榎本拓真(3年、CTB)
制空権の制圧。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①梁取駿太(1年、LO)
高いワークレート。
②甲斐冬竜(1年、FL/No.8)
低く激しいタックル。
③山田壮(1年、CTB/WTB)
スペースを作る高いスキル。
④穴澤開(1年、ユーティリティBK)
複数のBKポジションを高いレベルでこなせる。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
組織DFの進化と、80分間実践する力。昨年よりも走り込みを強化し、後半までパフォーマンスを維持することができてきた。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
全ての対抗戦。常にチャレンジャーの姿勢を保つことがチームにとって不可欠な要素だから。
成蹊大学
監督:宍戸太郎(成蹊大学出身)
主将:髙島大聖(4年、成蹊高校出身、FB)
スローガン
『BIG UP』
今年の目指すチーム像を話し合い、成蹊大学ラグビー部ひいては成蹊学園に対する感謝と尊敬、また対抗戦Aグループの中でさらに成長していくという意味合いを込めて設定。春から現在にかけて、スローガンを体現していくためミーティングの場を増やし、ラグビーにおいては自発的に選手みずから考え行動できるチーム作りを主将中心に実施。また社会人スタッフからラグビー以外の私生活面においても規律を守ること、自分たちのあるべき姿は何かを考えさせるため、ミーティングや個人面談を実施し、意識改革を行っています。
今年のチームの雰囲気
とても良い。パフォーマンスにムラはあるものの、主将を中心にチームが一つにまとまっていて、最後まで諦めない強いハートを持った選手が多いチーム。
チームが選ぶ、注目選手!
①髙島大聖(4年、FB)
SOからFBまであらゆるポジションに対応できる。高いスキルと判断力が持ち味。
②小口鉄兵(3年、CTB)
今年のBKのアタックの要。判断力はチーム1。
③菊本有真(2年、SO)
1年次からSOとして活躍。パスや判断力だけでなく、タックルでのDF貢献度も高い。
④鈴木太加良(2年、No.8)
ボールキャリアーで確実にゲインし、チームに勢いをもたらす。
チームが選ぶ、注目の新戦力!
①青木梨駒(1年、FL)
ハードタックルとボールキャリーの強さ。
②網田優作(1年、CTB)
高いワークレートとハードタックル、相手をずらすなめらかなランが持ち味。
③宮本寛隆(1年、WTB/FB)
高いラグビーIQとATでの鋭いランが持ち味。
監督が選ぶ「ここだけは負けない!」というポイント
低く出足のはやい「タックル」が成蹊のポイントです。見どころとしては、DF面では粘り強いタックルで相手に食らいついていくところ、AT面ではハイテンポのラグビーに取り組んできた。特にストラクチャーからのアタックが強みなため、上位チームのDFを崩せるかどうかが見どころです。
春・夏の対戦を通して警戒しているチームや選手
対抗戦Aグループ全てのチームです。年々各大学、選手の質とともにチーム力がアップしている中で、久しぶりにAの舞台に戻ってきた成蹊がどこまで通用するか楽しみです。
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