364日前に誓った「もう終わったし、始まったから。」桐蔭学園、徹した365日目の王座奪還|桐蔭学園×東海大相模|第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会神奈川県予選会 決勝

試合概要

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会神奈川県予選会 決勝

【対戦カード】
桐蔭学園高等学校×東海大学付属相模高等学校

【日時】
2023年11月19日(日)13:00キックオフ

【場所】
ニッパツ三ツ沢球技場

試合内容

桐蔭学園:紺白ジャージー、東海大相模:白赤ジャージー

桐蔭学園 59 – 0 東海大相模

遡ること1年前の11月20日。
分厚い雲が覆う中行われた昨年度の決勝戦は、東海大相模が桐蔭学園を14-13で下し、神奈川県王者の座に就いた。
あれから364日。
同じ対戦カードで迎えた2023年の決勝戦は、60分間ゲームプランを崩すことなく戦い抜いた桐蔭学園が、圧倒した。
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桐蔭学園ボールでキックオフを迎えると、最初のスコアは桐蔭学園。
14番・古賀龍人選手のターンオーバーからファーストアタックに転じると、FWが近場で縦に当たり続ける。まずは今年最初に身に着けた武器で、ゴールラインを狙った。
途中のブレイクダウンでペナルティを受ければ、迷うことなくPGを選択。前半2分、15番・吉田晃己選手が落ち着いてボールを沈め、3点を先制した。
その後もボールを持てば体を当て、相手にボールが渡ればブレイクダウンに素早いプレッシャーを掛けた桐蔭学園。
しかし序盤はミスが続き、取り切れない。東海大相模の強い圧力を受けた。
「相模さんもこだわってきていた部分。相手の気持ちも全面に出てきていて、最初の15分間は互角でした」と話すは、桐蔭学園のNo.8城央祐キャプテン。
だが決して慌てることはなかった。「最初の15分は相手も(プレッシャーを)掛けてくるだろうし、自分たちもしんどくなるだろうと。だけどそこで自分たちがキツいことをすることで、相手の足も止まってくる。それが前半の後半以降に繋がってきたのだろうと思います。」
最初のトライは前半15分に差し掛かる頃。
右サイドでボールを受けたFB吉田選手が中央目指し駆け抜けると、ポール真下にトライ。
トライの際に右足を負傷したが、その後も「気合いで(吉田選手)」ピッチに立ち続けた。

キッカーの交代は、ファーストトライ時のみ。SO萩井耀司選手が代役を務めたが、その他10回のプレイスキック時には全て吉田選手が蹴り上げ、9回成功させた
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セカンドトライは前半16分。
7番・申驥世選手が右サイドを一人余らせた状態で駆け上がると、オープンサイドに開きボールを手にするは12番・白井瑛人バイスキャプテン。
ビッグゲインからすかさず裏へボールを蹴り込めば、インゴールで自らキャッチしグラウンディング。
17-0、突き放した。
その後ハイタックルのペナルティで1本、スクラムでのペナルティで1本、立て続けに2本のペナルティゴールを成功させた桐蔭学園。
前半終了間際には10番・萩井耀司選手が縦に勝負した所、ボールを受け取った15番・吉田選手がトライを決め、30-0で前半を折り返した。
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サイドが変わった後半も、桐蔭学園は手を緩めることはない。
14番・古賀選手が左サイドで相手ディフェンスを1人弾き飛ばせば、そのままグラウンディング。
1つのPG成功を経た前半9分には50:22からのラインアウトで一度はボールを奪われたものの、すぐさま2番・川口翔大選手が取り返し、体を翻しながら13番・諸田章彦へ繋げば、最後はまたしても14番・古賀選手がトライ。
続くキックオフからは5番・中野誠章選手がチャンネル0を越えていき、そのまま20m超のビッグゲインを見せる。
ペナルティからクイックスタートを切ったのは、17番・田中健心選手。力強く中央に寄りながらアドバンテージを得ると、12番・白井選手を経由して最後は13番・諸田選手がトライを決めた。

諸田選手はこれが今大会初トライ
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後半23分には右サイドで11番・草薙拓海選手が力強くボールを運べば、ゲームを締める。
59-0。
7トライ6コンバージョンゴール、4ペナルティゴールを決めた桐蔭学園が、2年ぶり21度目の優勝を果たした。
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