364日前に誓った「もう終わったし、始まったから。」桐蔭学園、徹した365日目の王座奪還|桐蔭学園×東海大相模|第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会神奈川県予選会 決勝

最後のノーサイド ~東海大相模

昨年、43年ぶりに『神奈川県1位・東海大相模』を手にした。
ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今年、背中を捉えたライバルは、今年最初の全国大会『第24回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会』で優勝を果たした。
前半15分までは対等だった。
体を当て、鬼気迫るディフェンスで桐蔭学園をインゴールから遠ざけた。
しかし「一つのミス、その隙を桐蔭さんは見逃さない。ほつれた所を修正できなかった」と、三木雄介監督は言う。
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ハイプレッシャー下でも戦える自信はあった。
しかしそれは15分間のリミット付き。試合時間は60分。4倍動き続けること、15分を4セットやらなければならない、と話をしてきた。
だが「持たなかったですね」。そこから先、が課題であった。
スターティングメンバー15人のうち、3年生は半分以下の6人。ハーフ団は2年生コンビが担った。
「出場メンバーは少ないのですが、横のつながりがある3年生たち。野崎(敬一朗、PR/HO)の夏の怪我から始まり、いろんなアクシデントがあった代でした。良い形でゲームをさせてあげられなかった」と三木監督は悔やんだ。
「桐蔭学園さんは闘志が伝わってくるプレーでした。1点もやらない、という意思がヒシヒシと伝わってきていました。完全にゲームを支配されてしまったことが反省です。」
この日ピッチに立った21人のうち、12人が来年度も残る。
「挑戦し続けないと、桐蔭学園という大きなチームは崩せません。」
スコアする練習はしてきた。だが『スコアする場所』までたどりつかなかった2023年。
2024年に見る景色は、果たして何色か。
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