法政、大学選手権への望みをつなぐ「最後まで集中力を切らさずに戦い抜いたことは財産」|立正×法政|関東大学リーグ戦1部

立正大学

全8チーム中、下位2チームが入替戦に回るリーグ戦1部。

6試合が終了した時点での立正大学の順位は、6位。

7位の日本大学とは、勝ち点3差。

自力で入替戦を回避するには、勝利が求められていた。

前半までは、取って取られての展開が続いた。

しかし後半、法政に連続トライを許す。

試合終了間際、12点のビハインドをひっくり返そうと敵陣深くで攻撃を重ねたが、取り切れず。そのまま試合は終了した。

膝をつく選手。涙を流す選手。それを抱え上げる選手。

この一戦に懸けた気持ちが、グラウンド上で表れた。

徹底したハイボール。だが「キックミスが大きかった」と堀越正己監督は話し、「よく前に出てタックルしていました」と付け加えた。

入替戦を回避できるかどうかは、明日行われる東洋大学×日本大学の結果待ちだ。

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外国人選手枠の3人が、それぞれ活躍した。

モストインプレッシブプレーヤーに輝いたのは、11番ハインリッヒ・フルックス選手。エッジでパワフルなランを幾度も見せた。

1年生のヴィリケサ・リモリモ選手(6番)は要所で強いキャリーを発揮。

自身の得意なプレーも、ボールキャリーとラインアウト。「チームのためにゲインメーターを稼ぎたい」と体を張った。

今季ゲームキャプテンを務めるSOキニ・ヴェイタタ選手とはフィジーで同じ高校に通い、直属の後輩にあたる。先輩がいることで、チームへ順応することもできているという。

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そのヴェイタタ ゲームキャプテンは、ハイパントの起点。幾度もボールを蹴り上げ、戦術を遂行した。

「思うような結果にはなりませんでした。ミスも出ました。今日は僕たちの日ではなかったな、って。」

小さなミスを逃さずプレーした相手チームを称えたい、と話した。

腕に巻いたテーピングには、ニコちゃんマークを描く。

「試合中に苦しくなった場面でも、笑顔を忘れないように。そうしたら、物事は良い方向に向くと信じています。」

ハーフ団をともに務めた、SH三原大河選手の腕にも、同じニコちゃんマークが。

今年のリーグ戦初戦・日本大学戦からはじまったというこの『ゲン担ぎ』は、シーズン終盤まで続いた。

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