試合概要
第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 準々決勝
【対戦カード】
天理大学×東海大学
【日時】
2023年12月23日（土）12：10キックオフ
【場所】
ヨドコウ桜スタジアム
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試合結果
天理：黒ジャージー、東海：青ジャージー
天理大学 34 – 14 東海大学
キックオフから天理が圧倒する。
素早い出足のディフェンスで、東海のアタックをゴールラインに寄せ付けない。
たまらず相手がボールをこぼした所、12番マナセ・ハビリ選手、11番・藤原竜之丞選手らが逃さず走り込めば、トライに結び付けた。
対する東海は、前半風下。我慢の時間が続く。敵陣22m内でアタックできたのは、数えるほどだった。
その中でも光ったのは、左ウイング岡村優太選手。
相手のペナルティを誘うタックルに、チャンスの起点となるラン。
時折ジェスチャーを交え、チームを鼓舞した。
前半終了間際には、ラインアウトを起点に攻撃を続けた東海。最後は3番・佐藤颯人選手が手を伸ばし、欲しかったトライを掴んだ。
17－7、天理の10点リードで前半を折り返す。
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後半最初に主導権を掴んだのは、天理だった。
敵陣5mでのマイボールスクラムからトライを奪うと、9番・北條拓郎キャプテンに13番・上野颯汰選手が立て続けにグラウンディング。
後半30分で34-7と、一気に引き離した。
後半35分には東海も1トライを返したが、反撃及ばず。
スピードで上回った天理が、34－14で東海を退けた。
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＊＊＊
関東大学リーグ戦1部、1位の東海大学。
だが、苦しい時間が続いた。
そんな時に心の支えとなったのは、この日ジャージーを着ることができなかった150名超の部員たち。
トライを浴び、思わず下を向きそうになるタイミングで、スタンドから大きな応援歌が響いた。
『しんどい時、つらい時は スタンド見てくれよ～♪』
谷口宜顕キャプテンは言った。
「ジャージーを手にすることのできなかった4年生は、ジャージーを着ている人を心の底から応援できているのか。もしできていない選手がいれば、ジャージーを着ている選手たちはグラウンド内・私生活ともに正しい行動をできているのか。今週の頭に学年ミーティングを開いて、もう一度自分たちを見つめ直しました。その中で試合に臨んだ結果が、今日のスタンドの応援です。」
心の底から応援している、温かな音色だった。
今年の東海大学が大事にしてきた、クラブ目標がある。
『愛し愛されるクラブ』
追求したクラブ目標。果たして、達成できたのか。
「今日は学年を超えて、みんなが応援してくれていた。チームの中では、愛し合えていたのかなと思います。」
自分たちで自分たち自身を愛し合う、ということ。何よりも大切な姿を、1年の終わりに、全部員が体現した。
