求められたのはファイトする気持ち。エディー・ジョーンズHCが視察する中、高校日本代表セレクションマッチが行われる

2023年度第6回TIDユースキャンプ(高校日本代表セレクション合宿)が1月25日(木)~27日(土)に東京都内で行われ、43名の候補生がセレクションを受けた。

1月26日(金)にはセレクションマッチの模様が報道陣に公開され、白ジャージーを着た『Team SAMURAI』と赤ジャージーを着た『Team BLOSSOM』の2チームに分かれ、25分ハーフを戦った。


Team SAMURAI(白)のゲームキャプテンはCTB佐藤楓斗選手(尾道)が、Team BLOSSOM(赤)のゲームキャプテンはFL松﨑天晴選手(東福岡)が務めた

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試合内容

試合はTeam BLOSSOMのトライが先行する。

WTB小野澤謙真選手(静岡聖光学院)が左サイドでトライを決めると、SO服部亮太選手(佐賀工業)の大外へのキックパスからWTB森尾大悟選手(茗溪学園)が右隅へトライ。

最初に勢いを掴んだ。

しかしそこからTeam SAMURAIの反撃が始まる。

FB吉田晃己選手(桐蔭学園)のビッグゲインからWTB齊藤桜暉選手(中大春日丘)がトライ。

Team BLOSSOM・FL松﨑天晴選手(東福岡)のトライを1つ挟んだが、Team SAMURAIの勢いは衰えない。敵陣深くでのラインアウトからパスを受けたNo.8アホ・アントニオ選手(青森山田)が191cmの体を大きく使いながらディフェンスを突破し押し込む。その数分後にはFB吉田選手のハイボールキャッチからステップを踏み前に出れば、左サイドで受け取ったWTB齊藤選手が再びインゴールまで持ち込んだ。

両者互いに3トライずつを奪い、前半を折り返す。

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メンバー、そして各自のポジションを入れ替えた後半は、Team SAMURAIの連続トライから始まった。

敵陣5m左端でのマイボールスクラムを獲得したTeam SAMURAIは、No.8高比良恭介選手(東福岡)がショートサイドへ持ち出す。Team BLOSSOM後半のSH・利守晴選手(東福岡)はエイタンを見越し球出しの瞬間に絡んだが、高比良選手の右手が胸元に。力強いハンドオフで交わすと、そのままインゴールに潜り込んだ。

続いてもバックローが起点となったトライを見せるはTeam SAMURAI。

FL福田大和選手(中大春日丘)がグラウンド中央でビッグゲインすると、ボールを受けたCTB白井瑛人選手(桐蔭学園)がトライを決める。

後半最初のトライを2本続けて奪った。

Team BLOSSOMも、負けじと2本取り返す。

FL小坂龍平選手(國學院栃木)選手がタックラーを弾きトライを奪うと、SO萩井耀司選手(桐蔭学園)からのキックパスを受け取ったのは、後半フルバックにポジションチェンジをしていた服部選手。

ワイドにボールを動かし、ゲームを作った。

トライ数を5本ずつのイーブンに戻したTeam BLOSSOMだったが、最後に自力を発揮するはTeam SAMURAI。

SH井上達木選手(佐賀工業)のラインブレイクからCTB佐藤楓斗選手(尾道)がトライを決め勝ち越すと、続けざまにFL福田選手が力強く押し込みトライ。

Team SAMURAIが2トライ上回り、勝利を収めた。

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HONKI

第49期高校日本代表のチームスローガンは、昨年と変わらず『The First Move』、そして『本気(HONKI)』。

だが「今日はまだ遠慮している姿がみられた」と話すは、監督を務める髙橋智也氏(一関工業高校)だ。

「選手たちは、セレクションに選ばれたいという気持ちが強いので、どうしてもチームとしての目線が少なくなってしまう。『自分が日本を、日の丸を背負って戦うんだ』という姿勢が出てくると、その辺りも深まってくるかなと思います」と総括した。

現在リストアップされている候補者は44名。この合宿の結果をふまえ26名に絞り込み、第49期高校日本代表が決定する。

2月末から行われる国内での強化合宿を経て、3月中旬にはイタリアへ渡り、U19イタリア代表との2つのテストマッチに挑む。

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3つのHigh

この日は、男子15人制日本代表のエディー・ジョーンズHCが視察に訪れる。

「将来の日本代表を支えてくれる、若い希望のある選手たち。そんな選手・コーチ陣をサポートするために今日は来ました。代表監督が来るということで、選手たちの気持ちも変わります」と、理由を説明した。


コンディション調整のため、タッチジャッジを務めた大和哲将選手(佐賀工業)にも気さくに話しかけたエディー・ジョーンズHC

日本の高校生はスキルが高い。だが同時に、課題も様々な所にある。

「日本代表にとって『超速ラグビー』が今後とても大事になるということ、そのためにどんな選手を探しているかということを伝えました。高いスキル(High Skill)と高いフィットネス(High Fitness)、そして高い欲望(High Desire)をもっている選手を探しています。もしかしたら、この中の1人・2人は2027年のワールドカップスコッドに絡んでくるかもしれません。」

繰り返したのは『Desire(欲望)』という言葉。

高い強度でプレーする気持ちの強さを受け取ったのは6名でした、とメモ帳に書き込んだ人数を明かした。

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