明和県央
ベスト8に勝ち上がった中で、ノンメンバーが声を出し応援した唯一のチームが明和県央。
響く応援歌に「頑張ろうと思えた。気持ちも上がってきた。ノンメンバーたちに感謝したい」と話したのは、12番・平坂桜士選手だ。
兄は日本大学で主将を務めた平坂桃一選手(現・富士フイルム ビジネスイノベーショングリーンエルクス)
アタックを継続すれば、トライを取ることはできた。
だが、ディフェンス時に抜かれる局面が増えると、徐々に気持ちは切れてしまう。
前半18分までは7-14と粘ったが、そこから7トライを重ねられてしまった。
「まだ新チームになったばかり。これからもっと個の身体能力を上げて、チームとしての意思疎通を容易にしていきたいと思います。」
目標は花園ベスト16。
昨年は、あと1勝と迫った希望の光を、先輩たちが見せてくれた。
だから今年こそは「このチームで年越しを」と誓う。
そのためにも大切となる全国選抜大会への出場を懸け、17日(土)、目黒学院との順位決定戦に挑む。
國學院栃木
新チームが始動し、1ヵ月強。
基礎固め真っ只中な時間を過ごしている、國學院栃木の面々。
ボールキャリアーのスキルに、低いタックル。自立した状態で味方にパスを出すオフロードの練習など、土台作りに余念がない。
「最近やっと、その基礎的なスキルを試合で発揮できるようになってきた」と話すは、キャプテンの4番・笹本直希選手。
1回戦で接触があった左目は、青く腫れ上がっていた。
「キャプテンらしいでしょう」とは吉岡肇監督
9トライ奪った。
得点も、60点台にのせた。
だが、ビッグゲイン後のオフロードが繋がりきらず、トライ目前で笛を吹かれたシーンもあった。
「そういう所だぞ!」と、選手たちからも声は飛ぶ。
その意図を、笹本キャプテンはこう説明した。
「誰かがゲインした後に、サポートはついているけどパスが繋がらないシチュエーションはこれまでもありました。でもそれは、声を出すこと、意思の疎通でどうにかなる所。ゴール前の一歩は、気合いと根性でいけます。その一歩が出なかったことが課題です。」
昨季からアタック力を課題に挙げる中で、初めて口にしたゴール前での『気合いと根性』。
新しい風が、國學院栃木に吹いている。