試合後コメント
大久保直弥HC
収穫しかない。僕が見せる映像よりも、実際に体を当てた感覚は学びしかないですね。前半のFWは、思った以上に行けたという感覚があるんじゃないかな、と思います。
自分たちがやりたいテンポのアタックは、前半の前半。あれが自分たちのプレーモデルなので、しっかりアジャストさせていきたいと思います。
今日の結果がどうこう、ということではなく、7月に向けた毎日の積み重ねです。後戻りさせず、あくまでも7月に向けて自分たちが何をするか、ということについてはブレずにやっていこうと思います。
- ベン・ガンターら日本代表選手たちが相手でした
有難いです、日本代表の選手が出てくれて、20歳の選手たちと体をぶつけ合ってくれているだけで有難いです。「もっと筋肉をつけなきゃ」と感じたと思います。それが一番の収穫です。
- 矢崎選手の2トライについて
昨年のU20日本代表経験者でもあるし、野心・欲のある選手が一番後ろにいることは今後も楽しみです。この結果に対して本人は絶対満足していないと思うので、常に向上心を、チームの仲間も引き上げていってくれる存在になってもらいたいと思います。
- プレッシャーに立ち向かう姿勢についてについて感じたこと
このレベルの試合をしたときに、誰かひとりでも逃げちゃうと話にならない。プレッシャーを感じた時にちゃんと向き合える選手であるかどうか、が今後のセレクションの一番のポイントになると思います。上手い下手、ではなく、プレッシャーから逃げたら立ち向かうことはできません。
SO本橋尭也ゲームキャプテン
全員が集合してまだ4日目。相手チームとも差がある中、「どうやってチームを動かし、どうやってゲームを作っていくか」という観点において、ゲームキャプテンとしてよく喋ることが求められたと思います。
ゲームプランとしては我慢強く縦に縦に、というイメージを持っていましたが、外からの「空いている」というコールを聞いて、それを信じてボールを振っていった結果が良いアタックになったと感じます。
初陣としての80分間は、まだ50点に届かないぐらいの評価。誰も満足していないですし、埼玉WKさんが相手だからこういう点差になった、と思わずに。誰が相手であっても、良い試合をしないと上のレベルに行ったら勝てません。今日の60点差を、これからどれだけ埋められるかが大事になると思います。
- 大久保HCが評価した最初の20分間について、ゲームキャプテンとしての評価は
内容はまだまだ。FWとリンクできていなかったり、ビッグゲインができた後の動きであったり。ディフェンス面でも課題は多かったです。
- 大学日本一となった帝京大学と比べ、どのぐらいプレッシャーに差があったと感じるか
接点では大きなインパクトを感じましたが、「めっちゃギャップがあった」というわけではないです。ですが組織としてのかたいディフェンスに違いを感じました。
- 自身の課題は
ビッグゲインした後のアタックが上手くいかなかった。そこをコントロールするのが10番の役割です。キックオフを蹴ったあと、大外に振られた時には全体が良く見えている蹴った後の10番、そしてバックスのコールが大事になってくるので、改善していきます。
- 3月のセレクションマンスへの意気込み
まずは環境に溶け込むこと。そして普段一緒にプレーすることのない仲間の中で、どれだけ自分の色を出していけるか、ということ。自分の一番得意な所を出していかないと、やっぱりみんなすごくレベルが高いので、どれだけ得意なことでアドバンテージを持てるかが大切になると感じています。僕自身はスペースを見つけた時に良いランニングができるスキル、そしてキックを強みにしていきたいと思います。そして10番としてコミュニケーションをとって、仲間をどれだけ使っていけるか、が勝負になると思います。
HO清水健伸ゲームバイスキャプテン
- セットピースについての振り返り
前半最初の方のスクラムは、感覚良く入れました。地面がスリッピーな分、何度も組み直しをしましたが、感触的には本当にめちゃくちゃ良かったです。勝てる感触がありました。ただ、適応力の部分で埼玉WKさんに上回られたと感じています。
ラインアウトについては、高さも出たし安定したスローイングができたことが良かったです。
モールでは真ん中を割られ、捕まえられて抱え上げられてしまうこともありました。体が小さい分、しっかりとまとまって密度を大きくし、大きくて強い、腕の長い選手たちを相手にも勝てるようなモールを作らないといけないと感じました。相手の長い腕でも届かないような長さのあるモールを作ることも大事だな、と。長さはあるけど密度が薄くなった、とならないよう、密度にこだわっていきたいです。
- 3月のセレクションマンスへの意気込み
チーム内競争もありますが、まずは試合で相手フッカーに勝つことで、アピールに繋げていきたいです。セットプレー重視で頑張ります。
SO伊藤龍之介選手
埼玉WKさんのフィジカルや精度はやはりすごく高いと感じましたが、スピードやアグレッシブさでは全然負けていなかったと思います。フィジカルで劣る分、相手よりも早くプレー選択ができればいい試合ができると思います。高校日本代表として戦ったU19アイルランド代表もフィジカルは強かったですが、やっぱり埼玉WKさんの整備されたディフェンスはすごかったです。
明治大学に入学した当時の体重は72㎏。一時80㎏まで増えたのですが、アタック・ディフェンス練習の時、抜けたにも関わらずFWに追いつかれてしまったことがあって(笑)それが嫌だったので、体重をいったん落として、今は76、77㎏ぐらいです。今年は体重も上げながら走れるようにとトレーニングしています。
- 2トライ目のアシストについて
フェーズアタックではどうしてもフィジカル差があり難しいのですが、セットピースからのアタックは自分たちが用意してきた所。しっかり取り切れて良かったです。
FB矢崎由高選手
U20初めての試合。最初の20分間を意識しよう、と挑みました。まだまだ完成していない状態ですが、自分たちのやりたいアタックの形が出せた部分もありました。格上の相手に対して出来なかったことは多かったですが、だからこそできたこと、たとえばアタックの新しいシェイプの形など、を一つでも収穫として得られたことは大きかったと思います。
今日は手応えよりも改善点の方が多く見つかったので、これからさらに精度を高めていきたいです。
- 挙げた2トライについて
結果として2トライ取れたことは良かったですが、ターンオーバーされたりパスが繋がらなかったりした部分もありました。これから修正する部分だなと思います。