3月14日からイタリアに遠征をしている、第49期高校日本代表。
現地時間3月22日(水)、U19イタリア代表との第2戦を行い、36-27で今遠征初勝利を手にした。
日本ボールでキックオフを迎えると、先制パンチを見舞うは日本。
敵陣5mでのラインアウトからモールを組み前進を図ると、崩れたそのラックからボールを持ち出したのはNo.8城央祐キャプテン(桐蔭学園)。
SH井上達木選手(佐賀工業)のコンバージョンゴールも成功し、7点を先制した。
しかしその後はイタリアの時間が続く。自陣に張り付いたが、ディフェンスで耐えれば、流れを取り戻した。
敵陣に入ると、日本がこだわってきたディフェンスが炸裂する。ミスを誘う早い上がりでボールをこぼさせると、一気にゴール前へと進んだ。
FWを当てながらテンポよくバックスに回し走り込めば、最後は15番・服部亮太選手(佐賀工業)が抜けトライを決めた。
前半17分、12-0とリードを広げる。
前半23分には12番・白井瑛人選手(桐蔭学園)のキックカウンターから2番・田中京也選手(東福岡)がオフロードを受けラックを作る。No.8城キャプテンがその真上を超えもう一つラックを作ると、SH井上選手がテンポよくショートサイドへと捌いた。
大外で待ち受けていたのは、6番・高比良恭介選手(東福岡)。回り込みながらトライを決めた。
前半28分には、ラインアウトからモールを組むと見せかけサインプレーをやり切れば、最後はNo.8城キャプテンがトライ。
SH井上選手のコンバージョンゴールも成功し、24-0と更なるリードを得た。
前半終了間際にはスクラムコラプシングなどペナルティがかさみ自陣張り付きとなると、ラインアウトから勢いのあるモールを組まれ押し込まれる。
この日初めてとなる被トライを浴びたが、24-5と依然日本の19点リードで前半を折り返した。
後半はキックオフからイタリアペースでボールが動く。
後半6分にトライを許すと、その後も自陣でのプレーが続いた。
ようやく流れを取り戻せたのは後半14分。
敵陣5mでのラインアウトからモールを押し、フェーズを重ねディフェンスを寄せた所でバックスに展開すれば、大外で待ち受けた14番・森尾大悟選手(茗溪学園)がトライを決めた。
井上選手のコンバージョンゴールも成功し、31-12。
その後は一進一退の攻撃が続く。
ディフェンスでボールを奪い返す場面も幾度かあったが、しかし相手の圧力が前進を許さない。
敵陣でのラインアウトから展開した日本だったが、ボールがこぼれればイタリアは見逃さず拾い上げ、走り切った。
後半32分、35分にも追加のトライを許し31-27と4点差に迫られながらも、交代カードを切りながら耐え忍んだ日本。
後半ロスタイムに右サイドを14番・森尾選手が再び走り切り、ラストトライを決めれば、有終の美を飾った。
36-27。
U19イタリア代表との第2戦目で、高校日本代表が今遠征初勝利を手にした。
試合概要
■日程:2024年3月24日(日)14:00キックオフ(日本時間:22:00 キックオフ)
■会場:Stadio San Michele, Calvisano
■試合結果:U19イタリア代表 27-36 高校日本代表(前半5-24)
試合メンバー
- 井吹 勇吾
- 田中 京也
- 前田 麟太朗
- 中森 真翔
- 坪根 章晃
- 高比良 恭介
- 福田 大和
- 城 央祐◎
- 井上 達木
- 萩井 耀司
- 阿部 煌生
- 白井 瑛人
- 佐藤 楓斗
- 森尾 大悟
- 服部 亮太
- 村田 元気
- 高 晃崇
- 野村 俊介
- 倉掛 太雅
- アホ アントニオ
- 大和 哲将
- 利守 晴
- 隅田 誠太郎
- 小野澤 謙真
- 松﨑 天晴
- 中山 二千翔
【入替】
- 出血 後半5分:7→20
- 入替 後半17分:4→19
- 入替 後半17分:6→25
- 入替 後半17分:7→20
- 入替 後半29分:1→16
- 入替 後半29分:2→17
- 入替 後半29分:3→18
- 入替 後半33分:13→21
- 入替 後半33分:9→22
- 交代 後半35分:15→24
試合後コメント
髙橋智也 監督
第49期高校代表の最終戦を勝利する事ができ大変嬉しく思います。
The First Move…を体現すべく前半最初から試合を支配した要因として、全選手がDF局面において、イタリア チームの考える時間を奪ったことがあげられます。まさに1年間取り組んできた成果と思います。彼らの成長をひしひしと感じた70分間でした。
Beat Italyを達成した今、次はU20そしてフル代表を担う人材になるべく更なる努力をしてくれる事を祈念しています。
最後に、この遠征実施にあたりご協力いただいた多くの皆様に御礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
城央祐 キャプテン
今日の試合については、キックでエリアを取って、FWがトライを取り切るという、自分たちのゲームプランがしっかりと遂行できました。持ち味の前に出るディフェンスも十分に発揮できたと思います。後半は苦しい時間帯が続きましたが、自分たちのこれまでの頑張りを信じて最後まで粘り、勝ち切ることができました。
遠征全体としては、選手・スタッフが家族のようになり、チームが一つになることができたと思います。それが、 最後の勝利に繋がったと思います。応援していただいた皆様、ありがとうございました。