石見智翠館、ラスト2分の決勝弾。國學院栃木を下し12年ぶり2度目の決勝へ「感動を与えるラグビーを」|第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 準決勝

3月22日(金)に埼玉県・熊谷ラグビー場で開幕した、第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会。

28日(木)には準決勝の全2試合が行われ、ファイナリストが決まった。

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試合概要

第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会

【対戦カード】

石見智翠館高等学校(島根・2大会ぶり11回目)24-17 國學院大學栃木高等学校(栃木・5大会連続10回目)

【日時】
2024年3月28日(木)11:00キックオフ

【場所】
熊谷ラグビー場

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試合展開

ボールを繋ぎ、力強く仕留めるアタック力が持ち味の石見智翠館と、刺さるタックルが特徴のザ・ディフェンスチーム國學院栃木が対戦した、準決勝第1試合。

試合が動いたのは前半8分だった。

オープンに振っては戻し、また振り切っては戻し、とワイドアタックを繰り広げた國學院栃木が右サイドで優位性を作ると、最後は10番・神尾樹凛選手がトライ。5点を先制した。

対する石見智翠館は、ディフェンスで前に出る。キックカウンターで敵陣に入ると、FWを当て最後はNo.8祝原久温選手が力強く飛び込んだ。

15番・新井竜之介選手のコンバージョンゴールも成功し、7-5。

続くチャンスを得たのは國學院栃木。

相手のラインアウトモールをタッチに押し出した所から勢いを得ると、相手のハイパントキャッチが乱れた所を逃さなかった。

11番・蟹江海晴選手が左サイドでビッグゲインを見せると、攻撃を継続。キックを交えながらゴールラインに迫れば、最後は12番・福田恒秀道選手が抜け、7番・加藤成悟選手が取り切った。

10番・神尾選手のコンバージョンゴールも成功し、7-12と國學院栃木が再びリードを得る。

だがその4分後には、石見智翠館もすぐに取り返す。

ラインアウトからモールを組み、崩れた所フェーズアタックを重ねれば、最後は縦に当たると見せかけてワンパスで外までボールを繋ぐ。

左エッジで飛び込んだのは11番・久富洋希選手。

12-12、同点に戻し前半を終了した。

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後半も冒頭から試合が動く。

石見智翠館3番・宮本将司選手が緩急をつけたランで中央を突破すると、右オープンサイドでラックを作る。振り戻しグラウンド中央で15番・新井選手がボールを持てば、キックパス。

キャッチしたのは7番・神保友海選手。

美しいトライが決まり、17-12とこの試合初めて石見智翠館がリードを得た。

そのまましばらく膠着状態が続いたが、後半23分、國學院栃木が試合を振り出しに戻すトライを決める。

14番・井戸川ラトレル選手が右サイドでボールを押し込めば、17-17。

このまま同点抽選か、との雰囲気が漂った後半28分、最後に決めきったのは石見智翠館だった。

13番・板野拓友選手の中央突破などで陣地を前に進めると、ボールを託したのは頼りになる8番・祝原キャプテン。

ディフェンダーを何人も振りほどきながら、真っ直ぐ前に走り込めば、あっという間にトライを取り切った。

17-12、再び石見智翠館が逆転に成功する。

残り時間僅かとなった國學院栃木は、トライを狙いにボールを動かしたが、しかしディフェンスが光った石見智翠館。

そのままノーサイドの笛が吹かれれば、17-12。

石見智翠館が第13回大会以来12年ぶりとなる決勝進出を果たした。

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