ワールドラグビーU20トロフィー2024(7月2日~17日、スコットランド・エディンバラ)の開幕まで、あと5日。
U20日本代表を束ねる太安善明キャプテン(天理大学2年、FL)は、現在の心境を問われ「いよいよ」と口にした。
※U20日本代表メンバーはこちら
身長176cm、体重92kg。
特段大きいわけではない。ごく一般的な日本人ラグビー選手体形。
だが人一倍、接点に顔を出す。
とことんタックルに入る。低く、早く、何度も。
天理高校時代にはキャプテンを務め、花園ベスト4。高校時代にはボールキャリーをした瞬間の写真も多く残るが、U20日本代表候補として活動したここ半年間は、ひたすら体を当てるシーンばかりが記録されている。
これまで年代別の日本代表経験はなく、ゆえに桜マークのある主将はこれが初めて。
「最初はプレッシャーもありましたが、リーダーシップのある人が多くいます。悪い意味でプレッシャーを掛けるのではなく、桜のジャージーを着て日本を代表しているんだぞ、とプラスなプレッシャーをかけています」と、明るく語る。
天理高校時代の太安選手
JAPAN XVとして出場した、今春のワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2024 トンガA代表戦で負傷した。
5月末に実施したU20日本代表候補のニュージーランド遠征には帯同しなかったが、試合映像は確認する。
「自分の知らないサインがあった。FWのハンドスキルも上がっていました。『自分も置いていかれているな』と感じました」
仲間の成長に、危機感を募らせた。
U20日本代表から日本代表へと階段を上がったFB矢崎由高選手に向け、イングランド戦を前にみんなで応援のビデオメッセージを送ったという
今年のU20日本代表の強みは、全員が走り続けられること。
FWは2月以降積み重ねてきたセットプレーでボールを確保し、バックスが持ち前のラインスピードで前進する。
最後まで全員で走り続け、トライゲッターまでボールを継続できることが、チーム太安の一番の武器だ。
「いよいよ。今までやってきたことを(スコットランドで発揮)する。楽しみです」
良い表情を見せた。
半月に渡る大会期間中、きっと幾度もの困難が訪れることだろう。
そんな時に立ち返るのは、ただ一つ。
「トロフィー大会優勝のために今までやってきました。そこだけを目標に、戦ってきます」
たった一つの目標を叶えるために。
明日、U20日本代表はスコットランドへと飛び発つ。
ワールドラグビーU20トロフィー2024 大会スケジュール
【プールA戦】
- 7月2日(火) 11:45KO(日本時間19:45) vs U20香港代表
- 7月7日(日) 17:15KO(日本時間7月8日 1:15) vs U20サモア代表
- 7月12日(金) 19:45KO(日本時間7月13日 3:45) vs U20スコットランド代表
【順位決定戦】
- 7月17日(水)