いよいよ開幕する、ワールドラグビーU20トロフィー2024(7月2日~17日、スコットランド・エディンバラ)。
U20日本代表の初戦となるU20ホンコン・チャイナ戦で左プロップの先発を任されたのは、大塚壮二郎選手(関西学院大学2年)だ。
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これまでの主戦場はフッカーだった。
高校日本代表にもフッカーとして選出される。
関西学院大学での1年目も、2番もしくは16番での出場が続いた。
転機が訪れたのは、今年2月のこと。
U20日本代表候補として実施した1ヵ月のFW合宿中、フィジカルで勝負したい、と思うようになった。
「1番でプレーしたいです」
大久保直弥ヘッドコーチに直談判した。
すると大久保HCも「1番で使おうと思っていた」と返したという。
左プロップの経験はない。
だが今後を見据えて、フッカーから左プロップへの転向にチャレンジした。
左プロップ歴わずか2か月だった、今年4月のワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2024には選出されなかった。
だが鍛錬を積み、U20日本代表の座を掴み獲る。
「率直に嬉しいです」と、不器用に答えた。
左プロップの先輩・森仁之輔選手(天理大学3年)は、大塚選手について「1番を始めたばかりなのに高いレベルでプレーできている」との評価を寄せる。
スパイクは、森選手同様、ポイントを16㎜から21㎜に変更した。
5月末のニュージーランド遠征では、やわらかい芝生に対して21mmのスパイクで勝負する重要性を実感する。
「関西学院のグラウンドは人工芝なので、21㎜だと長すぎる。だから18mmにしていました」
出来る範囲で、出来ることを続けた。
大塚選手には、ある悔しき記憶がある。
高校時代、第48期高校日本代表として向かったアイルランドでのこと。
2試合行われたテストマッチには、いずれも出場ならなかった。
その悔しさをバネに、わずか1年3か月で体重を13㎏増量。現在、108㎏までその数字を伸ばした。
「2月から組み込んでいるスクラムとモールで、しっかりと勝負したい。ボールキャリーとタックルでしっかりとみせたい」と、桜を背負う意気込みを語る。
勝負のワールドラグビーU20トロフィー2024、初戦。
1番の欄には、大塚壮二郎の名が並んだ。
「しっかりスクラムとラインアウトに責任を持って、自分の一番良いプレーをします。練習してきたことが出せるように。ジャパンとして勝負できるよう、こだわっていきます」
桜の1番。
自らの、一番良いプレーで勝負する。
ワールドラグビーU20トロフィー2024 大会スケジュール
【プールA戦】
- 7月2日(火) 11:45KO(日本時間19:45) vs U20ホンコン・チャイナ代表
- 7月7日(日) 17:15KO(日本時間7月8日 1:15) vs U20サモア代表
- 7月12日(金) 19:45KO(日本時間7月13日 3:45) vs U20スコットランド代表
【順位決定戦】
- 7月17日(水)