スコットランド・エディンバラで行われている『ワールドラグビー U20トロフィー2024』。
U20日本代表として戦いに挑んだ28人の若き桜の戦士たちは、どのような想いで今大会に臨んだのか。
そしてU20スコットランド代表戦での敗戦を受け、未来の自分に何を誓うのか。
20歳、夏の想いを聞いた。
スクラムハーフ
SH 髙木城治
国を背負う、テストマッチの厳しさを知った今大会。
「順位が決まる、昇格の関わる大会というプレッシャーがありました」
エディー・ジョーンズ日本代表HCと関わるようになって、日本代表を意識するようになったという髙木選手。
ジャパン・タレント・スコッドとしての活動はもちろん、U20日本代表候補としてリーグワンのチームと試合を重ねる中で「結構話し掛けてきてくれた」のだという。
「どういう所がダメで、どういう所が良い、と言っていただけていて。そこから自分も代表にチャレンジしたいな、と思うようになりました。U20日本代表になれば、フル代表にもあと一歩なんだ、という意識にもなった」
あっという間に、次のステージへと上がった。
最終・U20ウルグアイ代表戦では、今大会初めてのリザーブを務める。
「ブースターとしてもう一度、チームを再加速させる役目を担っています。フレッシュマンとして入って、勢いを与えられるスピードを意識したいと思います」
今大会のテーマ
『フル代表に絡めるような結果を残す』
エディー・ジョーンズ日本代表HCに目を掛けてもらえるようなプレーをしたかった。
「自分のできることは出せた。2月、3月の頃に比べたら成長もできた。その部分を見てもらえたら嬉しいです」
未来への誓い
『結果が全て』
4か月間、ハードなトレーニングを重ねたU20日本代表。
だがたった1試合結果が出ないだけで、様々な声があることを知った。
「いくら練習しても、試合でそれを出せなかったら意味がない。しっかりと結果を出すことが重要なんだな、と思いました」
これからも結果で、示し続けたい。
SH 村田大和
公式戦における桜の9番は、最終・3位決定戦が初めてとなる。
「日本の9番を背負えるなんて、すごいこと。9番で出たい、という気持ちがありました」
柔らかな笑顔を見せた。
U20スコットランド代表戦でのラストプレーは、相手のコンバージョンキック。
10-44と大きく離されてはいたが、村田選手は全力でキックチャージに走った。
試合は終わってない。「最後まで全力を尽くしたい」が表れた、最後のワンシーン。
わずかに届かなかったが、気持ちのこもった、日本代表らしいプレーだった。
迎える、U20ウルグアイ代表戦。
両親や恩師、これまで応援してくれた、たくさんの人のためにも。
「恩返し。感謝の気持ちをもって、日本の9番を背負って最後まで戦いたいなと思います」
今大会のテーマ
『100%を出す』
良いパフォーマンスをすれば、所属する京都産業大学に対してもアピールができる。
もちろん、リーグワンの各チームにだって、その先の日本代表にだって。
「予選プールは全部後半からの出場だったので、エナジーは100%でプレーできました」
未来への誓い
『成長を止めない』
大学1年目、試合に出られずモチベーションの維持に苦しんだこともあった。
それでもU20日本代表として選んでもらったことに感謝する。
毎日続けた、ハードなトレーニング。
「何も考えず、ただラグビーをするだけでは成長できませんでした」
毎日意味をもって、これからも日々成長していきたい、と誓った。