センター
CTB 本橋尭也
U20スコットランド代表に10-46で敗れた。
やろうとしていたことが、ほとんどできなかった。
「点差が離れるにつれ、焦ってしまいました。早くトライを取らなければ、という気持ちが募ってしまった結果、ミスも増えたし軽いプレーも出てしまった。ディフェンスもバラバラになってしまったかな、と思います」
スコットランド戦。
自分のプレーが出せなかった。
もっとボールキャリーすることもできただろう。だが、「逃げてしまった」と本橋選手は言った。
「起点を作ることもできたと思う。パスで逃げてしまいました」
世界へのスタートラインに立って、初めて感じたことがある。
世界には、簡単に勝てる相手などいないのだ、と。
「自分たちを上回る体の大きさ、スピードの選手が多い中で、チームプレーを遂行するために個人のプレーをしなければいけません」
さすればチームレベルも上がる、と学んだ。
今大会のテーマ
『怪我無くプレーをし続ける』
優勝はもちろんのこと。
そのためには、怪我をせずに戦い抜く、戦い抜けるのだと証明したかった。
未来への誓い
『逃げるプレーをしない』
勝っている試合でも、負けている試合でも。
逃げるプレーをしたくない。
「今回のU20スコットランド代表戦で、逃げてしまった部分があります。強い相手にも積極的にコンタクトを求めていきたい。パスで逃げず、体を当てていけるような選手になりたいです。」
CTB 上田倭士
「まずはU20日本代表に選ばれたことを嬉しく思います」
素直な気持ちから、インタビューはスタートした。
高校日本代表の時には、プレータイム0。怪我もあり、出場叶わなかった。
だが今大会、予選プールで3試合フル出場。
「とても嬉しく思います」
実感はこもる。
80分間走り続けられることが自身の強み。
だからこそ、センター陣の枚数が少なくても今大会を戦い抜ける、とHC・コーチ陣に思わせることもできたのだろう。
「U20スコットランド代表戦では、FWをしんどい状態にもっていってしまったのがバックスでした。前半は耐えられたものの、積み重なったダメージが後半に出てしまった。プレッシャーを受けた時、どうしても受け身になってしまったことが反省点です」
だからこそ、最終・3位決定戦では必ずや。
「バックスとして、責任を持ってプレーします」
今大会のテーマ
『強度』
日本では感じられない強度を体感した。
コンタクトレベルを強化しなければいけない、と改めて掲げた。
未来への誓い
『世界の強度を忘れない』
日本国内の大学シーンでは、否が応でも国際試合に比べ強度は落ちる。
だからこそ「ここで感じた強度を、日本でも忘れずにプレーし続けたい」
CTB 白井瑛人
「自分が一番成長するのは、このタイミングだと思う」
最終戦、U20ウルグアイ代表戦で先発の12番を勝ち取った。
飛び級でU20日本代表入りを果たした白井選手。
今大会初めてのスターティングメンバー入りを果たすと、気持ちを込めた。
「(桐蔭学園高校の1学年先輩・矢崎)由高も、去年飛び級で経験したU20日本代表が良かったと言っていました。だから自分にとっても、ここが結構大事な試合になるんじゃないかな、と思っています」
物怖じしない存在感は、グラウンド上のいたるところから感じ取れる。
「良い経験をできています。高いレベルのお手本もいます。自分に足りないものを、しっかりと学べています」
大学入学後、ウエイトトレーニング量が増えた。
バランスのとれた食事と、プロテイン量も意識して増やす。
体脂肪は減り、筋肉量が増したことで、体つきは一回りも二回りも大きくなった。
「再来年のためにも、来年はチャンピオンシップに上がれるよう頑張ります。今年を経験している分、来年の選手たちに伝えられることはたくさんあると思う。来年は自分が引っ張っていきます」
今大会のテーマ
『学び』
現時点で海外勢と戦うことで、自分の現在地を理解することができている。
U20日本代表として掲げる、超速をも超える『コスモラグビー』の理解も、来年のために深めたい。
未来への誓い
『レベルアップ』
「海外勢に負けないフィジカルと技術が必要です」と実感する。